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第六話 生徒会②
書類を取り出していると湊が「よろしくね。」といってきたので、
普通に
「あ。よろしくおねがいします。」と返すと、咲希がびっくりしたような表情を返した。
え?なにかあった?
すると一樹が、「三園さんは特待生?」と聞いてきた。
「はい。そうです。」と答えると、
「やっぱりそうなんだ。クラスにはなれた?」と聞き返してきたので
「はい。お陰様で。」というと、
「知り合いはいたの?」と聞かれた。
なんで?と思ったが、まあ家庭のこと調べられているのかもしれないと思い、
「いえ。クラスにはいません。」といった。嘘は言っていない。他クラスのことは聞かれてないからね。
「あ、そうなの?あとさ、、、。」
と質問攻めにして来たので、どうしようと焦っていると、咲希が助け舟を出して、
「一樹。三園さんが困っているじゃん。」
といってやめさせてくれた。
こういうときに咲希は本当に助かるなあと思い、心のなかで咲希にお礼をいう。
すると湊が、
「悪い、陽翔、一樹、朝飛来てくれるか」といって部屋を全員出ていってしまった。
え?私なにかした?