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復讐少女の学園生活  作者: 鳳花日
一章 始まりの一学期
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第三話 生徒会に入りたくない凜花ちゃん

二日目のテストは特待制度で入った少女として恥じない成績を取ることが求められるのでかなり頑張った。まあこれで上位は入れるだろう。


一週間後、普段通り学校に登校して友達と話していると、担任が教室に入ってきて、

「三園さん、お願いしたいことがあるの。」

と言った。


何かあったかな?と思い、教卓のところに向かう。すると先生が

「実はね、三園さんが生徒会に推薦されているの。ぜひ入ってみない?」と聞かれたのだ。


生徒会に推薦されるのは予想していたが急に言われるとためらう。

それに、あの感じ、湊は確実に生徒会に誘われているはずだ。接触するのはできるだけ避けたい。

気づかれてしまったらどちらに傾くかわからないメンバーにはできるだけ近づきたくない。(高飛車だった私をよく思うやつはいないだろう。)気づかれなくても、未来の大会社の社長が集まる生徒会はよくわからない少女より、あの会社の味方につくはずだ。できるだけ下から崩していきたい。たくさんの人の信頼を勝ち取る方が有利だ。


「少し待ってもらえますか?」というと


先生は少し困った顔をして


「特待生はほぼ自動的に生徒会に入れられるのよ。」と爆弾発言をしたのだった。




詳細を聞くと、この学校にいるのは金持ちのお坊ちゃん、お嬢ちゃんばかり。こういうのも何だが端的に説明すると、少し浮世離れしている人が多い。知識を広げようと言うことで特待制度が作られたのだとか。

悪く言うと、特待生制度は、おかしなことを言い出す生徒のストッパーとして導入されたということだ。


先生曰く、昔、学校で非現実的な議案を提出した生徒がいたらしい。


細かくは聞かなかったが先生の顔色がかなり悪かったので、本当に非現実的な議案だったのだろう。

止めるのが大変だったのがわかる。といってもあのままの私だったらその問題児かもしれないわね、、、。その前に成績悪すぎて生徒会には入れないか。


万が一生徒会活動ができない理由があるのなら、入らなくて済むらしいが、歴代特待生で理由を述べた生徒も全員却下されているらしい。


そんなのもう、強制的じゃん!知らないよ、そんな決まり!

と思ったが、特待生制度で入ってしまったからにはしょうがない。


渋々先生の話にうなずくしかなかったのだった。



席に戻ると仲がいいメンバーが話しかけてくれた。


少し幼く見えるおさげの可愛らしい子が松成柚ちゃん。


少しボーイッシュでキリッとした目が特徴の少女が村上陽鞠ちゃん。


気づいた人もいると思うが、松成ー三園ー村上で名字が近いから仲良くなった。


柚ちゃんが外部生で、陽鞠ちゃんが内部生である。



私が見るからに不機嫌だったからか、


柚ちゃんが私を見て「大丈夫?」と心配して話しかけてくれた。優しい。

私が

「生徒会に入ることになった、、、。」というと


陽鞠ちゃんが

「生徒会に入るって結構な名誉なことだけどね。そういうのが嫌だっていうのは凜花ちゃんらしいね。」

と言われた。


私らしいってどういうことよ!と心のなかでどくついていると、


陽鞠ちゃんが

「私も入りたくないけどね。」といって同意を示してくれる。


柚ちゃんもうんうんとうなずいている。


よかった友よ。これからも仲良くしていきたい。


本当にこのメンバーと仲良くできてよかった。



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