表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐少女の学園生活  作者: 鳳花日
一章 始まりの一学期
1/102

第一話 始まり

父は壊れた。もうどうしようもないくらいに。


私が小さかったときは全然違かった。父は婿養子だったが、学生時代学校で一番を取るぐらい成績が良かったそうだ。母も上位を取っていてお似合いと言われていたらしい。両親は相思相愛で、仲が良かったようにみえた。大きい企業の社長様で会社も売上を着実に伸ばしていたと思う。


でも、母が死んでから、話は変わった。父は会社の社長である母がいなくなったことで好き勝手するようになったのだ。後で知ったのだが父は外で愛人を囲っていた。私達は知らなかったが父には愛人とのこどもがおり、一年後に彼女と再婚した。きっと私達も金のためとしか思ってなかったのだろう。いつからか私達はこの家のメイドのようにこき使われた。小学校4年生の頃、体罰を受けるようになり、妹と一緒に家を出た。小学四年生の冬のことだった。児童相談所案件になった。父は会社の汚点になるのを恐れたのだろう。家に戻らせようとしていたみたいだが、私達が持っていた証拠によって、家庭に帰らせられないと判断されたので、児童相談所施設に行くのかと思っていたところ、母の親友だった方が引き取って養子にしてくださった。父親は養子になったことを知らないし、会社が揺らぐのを恐れてか私達のことは隠蔽したそうだ。と、今の両親から聞いていたが、もう関わる気がないのでいいと思っていた。


楽しく生きていたが、中学生の時、調べてみるとあの会社が財政赤字になっていることがわかった。

きっと元義母と義妹の金遣いが荒かったからだろう。


会社の財政赤字で給料が下がっているということも調べてわかった。このままじゃこの会社は倒産するだろう。あの人達が路頭に迷うのは別に良いのだが、会社の社員ー昔私に会社の運営について教えてくれた人たちが路頭に迷うのは嫌だし親切にしてくれた人たちもいっぱいいる。社長令嬢で少し調子に乗っていた私を。今思うとすごく恥ずかしい。それに、母親の会社が潰れるのが嫌だった。だからあの会社を取り戻そうと思った。


そこからが私の復讐が始まるー



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ