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月が見てきた世界  作者: ばん.
5/13

試合の合図

 交流会は全校合わせて、10校。

全部の高校と交流するという訳ではないようで。


開会式の為、月達は列に並ぶ。月が並んだ横の列の高校は他校。

月の隣に座っている子は他校の男の子。

月はそっと横の子を見る。君じゃない事を確認して月は、小さくため息をついた。

すると、”あの匂い”がした。が、周りを見渡せれる限り見渡したが、いなくて。

月の位置から見える時計を月は見た。いつもなら会っている時間。

会いたいなぁ。と思いつつ、先生の話を聞いていた。

 式が終わって、最初の競技はパン食い競争。男子の部からだそうだ。

月の学校は出番がまだのため、その競技を月は蜜と上の階から見ていた。

すると、一部の女子から悲鳴が聞こえた。どうやら、イケメンがいるそうで。

自分のクラスが競技をしている時は、見る。というルールで、そのクラスの女子も含め

月のクラスの女子も騒いでいた。が、月は例外なようで。

 「イケメンに興味ないのなぁ、月はー」と言いながら、蜜は飴を食べていた。

月も、蜜からもらった飴を食べていた。

貰った飴を食べながら、蜜に誘われ、他校の交流会も見に行くことになった。

 あ、あの人イケメンだー。と、本当に思っているのか分からないテンションで言う蜜。

そうかなー。と言う月。これが日常。

「あー!蜜じゃんー!」と、蜜に男の子が話しかけてきた。うるせー、と言いながら

ちょっと待っててねと月に言うと、蜜は男の子の方へ行ってしまった。

月は空いているドアから、会場の中を覗いた。歓声や、悲鳴。雄たけび。

会場の中は、熱気で溢れていた。この景色を君と見たかった、かも。なんて、

居るはずのない君を想った。会いたい。「そればっかだな、」あはは。と笑った。

 すると、また”あの匂い”がした。どこにいても、何をしていても君を想う。

「どんだけ好きなんだよ、」と言いながら、月は近くにあったベンチに座った。

蜜が戻ってきて、月と蜜はクラスの元に戻った。

クラスに戻ると、安定にクラスの女子は騒いでて、安定だなぁ。と思っていたら、

月のクラスの女子が呼ばれた。ドッジボールの待機に入れ、とのこと。

月は舐めていた飴を噛み砕き、飴についていた棒を捨てた。

 月と蜜は外野の為、担任の先生からビブスを受け取った。

「ビブス着てる子、めっちゃ可愛い」と、他校の男の子達が月と蜜の事を言っている中、

月達は円陣を組む。月が掛け声をする。「可愛い子ぶらず、潰すぞ行くぞー!」という

月の掛け声に合わせて、「おらーー!!」と女子達が声を上げる。

円陣の後、二人は外野に出た。二人はクラスの中で強い方のボールを投げる。

月に至っては、絶好調の時は物凄いスピードと威力のあるボールを投げる。

 月達は、ボールと試合始まりの合図を待った。「遅せぇ」と月が呟くと、「ふふ」と

蜜が月を見て笑った。

すると、審判の笛の合図と共にボールが投げ込まれた。

 

         試合開始の合図が会場に鳴り響いた。



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