交流会の始まり
その日の5,6限目は交流会のことについて。
1年生は初参加の為、ルール説明や交流会の雰囲気がわかる動画を見てから作戦会議をする。
2,3年生は参加したことがあるので、作戦会議に時間を使う。
ドッジボールは、全員参加なので外野を二人決める。
月と蜜は、500メートル走とドッジの外野をすることにした。
朝に通常の時刻に学校に集合、それから会場にバスで行くらしい。
会う時間が、「ない!!」はああああ、とため息をつく月に、
「なあんだなんだ~元気がないな~」と頭を撫でてくれる蜜。
そんな中、月は、寒い中1人でいたらどうしよう、と君のことで頭がいっぱいだった。
いつもの公園は、学校に行く通り道だからと月は当日公園を覗いて行くことにした。
会いたかったなぁ、と月は交流会の話に混ざった。
日曜日。女子の髪型は上で団子ヘアでなければ髪型は自由。
月は普段は全くしない、ポニーテールで行くことにした。
動きやすく尚且つ、邪魔にならない髪型といえばポニーテールだな。となったらしい。
いつもより早く、月は家を出た。君に会えるかもしれなかったから。
君に会いたい一心で月はいつもの公園に向かった。公園には誰もいなかった。
少し、いつものベンチで座って待ってみることにした。が、君はこないままで。
すると、”いつもの子”が来た。「今日はね、ゆっくり居れないの。」ごめんね。と
子猫に話しかけた。もう行かなきゃ、行ってくるね、と子猫の頭を撫でた。
結局、君は公園に現れなかった。
「いつもなら会えてたのになぁ」と月はゆっくり学校に向かった。
教室に着くと、女子が女子をしていた。髪の毛を巻いて、化粧をして。
皆可愛かった。蜜もポニーテールで、お互い「可愛い」と言い合いながらバスに乗った。
バスに乗ると、蜜は元気そうでよかった、と飴をくれた。
蜜は毎日、棒が付いた飴を食べている。
「今日の意気込みをどうぞ!」と蜜が月に言うと、
「楽しみの時間を潰されたからには、本気で楽しんで全校ぶっ潰す」と、
治安悪いな~と、蜜に言われながら、月はメラメラ燃えていた。
会場はドーム。ドームに着くと、蜜は飴を食べ終えた。交流会中は飲食は良い。
ただし、競技中や自分のクラスが出てるときの飲食はダメというルールだ。
式までまだ時間がある。とは言っても20分くらい。
月たち二人は先生に頼まれて、本部にトーナメント表を貰いに行くことになった。
貰いに行く道中に、沢山の学校の生徒がいた。
月は部活に入っていないため、どのジャージの人がどの学校なのか、全く分からなかった。
蜜はテニス部のため、他校にも知り合いがいて手を振ったりしていた。
二人が本部から戻ると、並ぶぞーと先生に言われた。
こうして、交流会が始まった。