君との一日の始まり。
月は母の用事を済ましてから、「もう寝るね」と自分の部屋に戻ってきた。
月は、明日の服を決めようと自分の部屋のクローゼットを開けた。ら、丁度いいところに星が入ってきた。
「なー、これって、。何してるの」と星。「お願いがアリマス、」と、月は星にコーディネートを頼もうとした。
が、月と星は性格も服の趣味も全く違う。大丈夫かなぁ、と思いつつ頼むと「任せなさい」と星は言った。
「どこに行くの」と星に聞かれたが、分からないため「知らない」と答えると「えぇ、」と言いながら服を漁っていた。
服を決めて、月がお礼を言うと「明日、髪型もやったげるから早く起きなさいね、」と星は部屋を出ていった。
「星は何しに来たんだよ、?」と月はなったが、まあいいか。とベットにダイブした。
明日が楽しみで仕方ない。寝れるかなぁ。なんて考えていたら、いつの間にか寝てしまった。
「私は月の部屋に何しに行ったんだよ、」と星が月の部屋に戻ってきた。星が部屋に入ると電気を着けたまま寝ている月。
「楽しみで寝たのか、」と、星は月に毛布を掛けて目覚ましを設定してから部屋を出た。
まぁ、急ぎの用事じゃないしなぁ。と星も自分の部屋に行き、目覚ましを設定してから眠りについた。
次の日の朝、月が目を覚ました。
「ヤバい、今何時、」と月が目覚まし時計を見た瞬間、星が設定したアラームが鳴った。
朝の六時半。月は、「目覚ましセットしたっけな?」と考えながら顔を洗った。
ゆっくりご飯を食べていたら、「つーき。早く!七時なった!」と星が星の部屋から降りてきて、
洗面所から顔を出し、月を急かした。
「うんー」と、食パンを食べながら、月は星の元に行った。
「あーんたねー。今日はデートなんだからさー、、」と星が月に色々言ってる中、
月の頭には星の声は入らず「君とずっと居れるんだ」とばかり考えていた。
「聞いてんのか」と、星は話を一つも聞いてなさそうな月の頭にチョップを入れた。
「はい出来た。」鏡見てみな。と言われ月が鏡を見ると、そこにはいつもと雰囲気が全く違う自分が居た。
「凄い、、」と月が鏡を見て、感心していると「はよ動きんさい」と星に背中を叩かれた。
「あぁ、時間がヤベェー」と月は口いっぱいに食パンを詰め込んだ。
月は急いで月の部屋に入って、時間を見る。7時15分。まだゆっくり出来るなぁ。と月が思っていると、
星がノックをして入ってきた。「下着貸してあげようか」と星は、黒のレースがついた下着を持ってきた。
「いらないよ!!!」と追い出した。もーー。と言いながら、月は出掛ける服に着替えて準備を完了した。
7時40分。「暇だなあ」と月が思っていると、ピロンッとスマホが鳴った。画面には君の名前。
「おはよう。今日は楽しもうな。場所はまだ言えないが。」と連絡が来ていた。
月は、「おはよう、楽しみでしかない。(笑)」と送信した。「もう家出る?」と聞くと、
「もうすぐ着くよ」と返ってきた。
そろそろ家出るかー。と月が靴を履いてると、母が「お土産よろしくー」と出てきた。
「はあーい。行ってきまーす」月は、元気よく家の玄関を出た。
「待った?」とか言ってみたい。いやでも、君を待たせてしまうのはどうなんだろう、、と考えていたら、公園が見えてきた。
「もうすぐで会えるんだ、」と月が公園の前を見ると、君の姿が見えた。
「え、ウソ」君の前まで走って行った。「待った、、?」と君に聞くと、「今来たところだ」とフフッと笑った。
「そっか、待ってたらごめんね、」と謝った。「待ってないからな」と君は月の頭を撫でた。
んじゃ、行くかぁー!と月が行こうとすると、「月」と呼ばれた。「な、あ、に」と君の方を振り向くと、
「いや、うん。」と君。「髪型が凄いなと思って。」とニコニコしている君。
「えへへ、」と月が言うと、「じゃあ少し早いけど、行こう。」と君が言うと、「うん!」と月も歩き出した。
君との長い、楽しい、一日が始まった。




