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月が見てきた世界  作者: ばん.
12/13

君との時間

 家に着いた月は、リビングをウロウロ。

自分の部屋とリビングを行き来。帰宅してから、ずっとソワソワしていた。

公園から家がかなり近い月は、君からの連絡待ちの状態だった。

月から連絡してもいいのだが、いざ連絡しようとしても何て連絡すればいいのか分からず。

 休みは明日。朝、行くところを決めたとしても髪の毛とか服装とか。きっと迷うから、今日中には服装だけでも決めておきたい。

月は、頭をフル回転させながらソワソワしていた。するとそこに、月の二つ上の姉、星が帰ってきた。

星は、手洗いうがいを済ませると「寒いんだよぉー」と言いながらコタツに入ってスマホを触っていた。

が、あまりにも落ち着きのない月を見て「なぁに。やかましい」と星が月に言った。

「何も言ってないけどね。」と月が言うと、へへッと笑った。

 星は、恋愛上級者と言えるくらい色んな人と付き合っている。が、ほとんど続かない。

月は今まで、星にそんな話をしてこなかった。男の子の話はもちろん、恋の話など全く。

星が彼氏関係で良く泣いているのを見て、「どうしてそこまで彼氏が欲しいのか、」と思っていたぐらいだ。

 星は、月がいつも推しが推しがと騒いでいるので「また推しかー」と思っていた。

が、月がコタツで寝転んでスマホを触っている星の真横に座った。無言の月。少し沈黙が流れて話し出したのは星だった。

「、、、、なんだい。」とスマホを触りながら、月に聞く。

「話を聞いてほしくて。」と月は今までの事を話し出した。

最初、軽く聞いていた星だったが彼氏出来たと聞いて「はぁ!?」と、スマホを投げて月の話をしっかり聞き出した。

 そして最後に、「はよ連絡しろ、今すぐ。電話しろ。」と月を急かした。

月は自分のスマホを見て、連絡がまだないことを確認。自分からするしかない、と星にお礼を言い、自分の部屋に行った。

月が電話をかけようとしたとき、母が帰ってきた。「月ー、手伝ってー」とリビングから叫ぶ星。

「連絡したいのに、、」と、月はスマホと一緒にリビングに行き買い物袋の中を片付けた。

 買い物袋の中を全部片づけ終わると、電話が鳴った。「月ー、鳴ってるー」と母。

月は急いでスマホの画面を見ると、君からだった。「誰からー」という母に、「みっちゃん!」と言い

リビングから離れて電話に出た。

「もしもし。」電話越しに聞こえる君の声。いつもより近くで声を感じる。

「月?聞いてるか?」「あっ、ごめん、なんだっけ」いつもより声が近くて緊張していた月。

「明日、朝8時半。いつもの公園で集合」それは決まった。「どこ行きたいとかあるの?」と月が聞くと、

「ある。けど、月には秘密だ。月が喜びそうな場所とだけ言っとくよ。」と楽しそうな声をする君。

 君が楽しそうだから、どこでもいっか。と月は思った。「分かった。楽しみにしてる。」と笑う月。

すると、母にリビングから呼ばれたため「切るね、」と月が言った。すると、「あ、月」と君。

「ん?」と月が聞き返すと、「あ、いや、うん。また明日な。」と君が言った。

「また明日ね。楽しみにしてる。おやすみ。」と月が言うと、「おやすみ」と電話が切れた。


 ” また明日 ”

君と明日も会える。君と初めてのデートだ、寝れるかなぁと思いながら月はリビングに行った。

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