後編
三日後、僕は道原さんにメールした。
綾崎 俊也
麻衣子さんと話がしたいな…。
何故だかその日から三日後に返事が返ってきた。
道原 麻衣子
私は来年には受験を控えてるの…。ごめんね。今はあなたと話せない…。ごめんね。
僕は失恋した。だけど、それからますますの麻衣子さんの事が気になっていった。高二のゴールデンウイークの時、気になった僕は道原さんにメールした。
綾崎 俊也
こんにちは。僕を覚えていますか?綾崎 俊也です。勉強は大事です。ですが、息抜きも大事です。たまには息抜きをして頑張って下さい。
返って来なかった…。もう僕の声は届かないのかなと思った。
十二月。また、交流会がやってきた。しかし、道原さんは来なかった。そうだよね…受験生だもんね…。だけど、僕は少し寂しいと思った。そういえば道原さんは元気だろうか…。そうだ、メールしよう。
綾崎 俊也
こんにちは。綾崎 俊也です。お元気ですか?僕は元気です。ちゃんと息抜きもしていますか?僕はあなたを応援しています。頑張って下さい。
また返って来なかった。次に送るのを最後にしようと僕は思った。どうしてだろう…。届かないのに…。もう、僕は失恋しているはずなのに…。まだ、片思いで居続けている…。思えば思うほど悲しくなった。
今日から僕は高三だ。僕も受験生として、一年間頑張らなくちゃ。道原さん…受かったかな…。これから送るのが最後だ。さようなら道原さん。僕はあなたを忘れるよ。