ファーストバグ
翌朝、薙はステータスを見つつ
確認をしていた。
レベル 1
HP10 MP10
力1
防御5
知能10
敏捷1
運5
あれ犬より力なくね…?
軽く絶望を味わいながら神さまチートとまでは言いませんがもう少し…もう少しなんとかならなかったのですか……天を仰いだ
実貰ったし食べてみるか
アイテム
目の前に小さな空間が広がった。
そこには神さまから貰った種が入っていた。
五個しかない…増やせないかな
前世の知識を探りながら方法を考える
アイテムボックス、テレポアイテム……
テレポアイテムキャンセルしてアイテムボックスに種出して入れしたら増殖出来るのでは?
某RPGの知識を思い出し
リングを強く握り発光したところで力を緩め
種を出しアイテムボックスに入れた
そんな上手くいくはずは……
なんと種が増えているのである
神さまよがばがばだな
アイテムボックス持ちが私だけで良かったな
と思いつつめちゃくちゃに増やしてみる
実を各200個まで増やしてみた。
早速食べようと知識が上がりそうな実を手にとり食べる
不味ぃっ!!
思わず声が漏れた。
凄まじく不味いのだ苦い、辛い、酸味
全てが一緒にきたような味である
呑み込んだあと薙を光が包む
早速ステータスを確認してみた。
レベル 1
HP10 MP10
力1
防御5
知能20
敏捷1
運5
知識が10も伸びている
しかし、MPは増えていない
知識が高い状態でレベルアップが必要なのか
それとも知識関係なく決まる値なのか…
不味いのを我慢しつつも知識の実を沢山食べ
気付けば寝てしまっていた。
〜〜夢の中〜〜
おい、おい薙よ
声がする方を向くと神様がいる
寝たはずなんだけど…と思いつつ周りを見れば
神様と最初にあった神殿にいた。
どうしました神さま?
言う事があるじゃろ
神さまは不満そうにそういった
あぁ、バグを見つけました。
アイテムボックスにテレポキャンセルして
アイテムを入れると無限に増殖出来ます。
見つけたバグを報告した。
それじゃそれじゃ
してお主は何をした?
神さまより貰った種を軽く増やして食べました。
ステータスが貧弱過ぎたもので…
神様に嫌味を言った
じゃからと言って増やし過ぎじゃろ!!
200個はやり過ぎじゃ!!
どうやら怒っているらしい
もう食べた分は仕方ないが残りは回収させて貰う
それだけ知識が上がれば充分じゃろ
160個も食べてからに……
神さまそれは横暴ではありませんか
なぎが反論した。
バグを見つけ世界に影響が出ない範囲を
守り使用しているのです
せめて各種5個は返してください
神さまに交渉してみた。
お主が初めてじゃぞ?神に疑を投げかけるのは
神は嬉しそうにそう言った。
確かにお主の言う事は一理ある
知識の5個は返そうしかしじゃその年齢で
他を食べるとおかしな事になる
返すがしばらくは食べんようにな
寛大な神さまであった
交渉成立!に満足しつつ
報告は夢の中で…毎日!?
と、考えていたら
神さまが話した。
夢の中で呼ぶのは神でもかなりの力を使うらしく
毎日は厳しいらしい
薙の方から強く念じるか
神さまが呼ばない限りはないそうだ。
ほっとした薙だった………
レベル 1
HP10 MP10
力1
防御5
知能1610
敏捷1
運5