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第4話:変人の涙

結磨様と同じクラスになった龍は、結磨様の変人ぶりに圧倒されちゃった!

「すーーーーーーーず「しょーーーーうちゃん!」」

……

「なに?」

「一緒にかえろ★」

もうこれが日常になっている

「20円も早く!」

長崎は元はいいやつだって

最近そのことが身にしみるように感じる

…でも

…でも

「20円?」

「あっうん!」

1年半前の田辺からの拒絶、それと…最近聞いた田辺からの話

それが今一番引っかかる



―3日前

僕は放課後の補習の教室に向かっていた

「おい、羽山」

不意に僕のことを呼ぶ低い声が聞こえた

「なに?田辺」

田辺は難しそうな顔をしてたっていた

ゆっくりと一歩ずつ近づいてくる

「結…じゃない長崎と仲よさそうじゃん」

「…まぁ、友達だし」

一気に田辺の顔が不機嫌になる

…どうした?

「友達?長崎もそう思ってると思うの?」

…え?

「お前だってどうせ聞いてるだろ、あの噂…」

僕は一年半前、誰かから聞いたあの言葉を思いだす


「アイツ友達?」と誰かが聞くと

相手が誰でも

「違う」

と長崎は答える

つまり友達と認めてない


「あの噂は、俺が長崎を守るために流した」

それだけ言い残して、田辺は去っていった

…守るため?



「じゃぁなー」

鈴木は途中の駅で僕たちと別れる

つまり、途中駅から僕らは2人きりってわけだ

…いまなら聞けるかもしれない

「ねぇ長崎」

「ん?」

長崎はいつもと同じように笑いながらこっちを向く

「僕たちって友達?」

君の笑顔はいっきに固まった

「違うよ」

間があいてから長崎は答えた

すべて失った気がした

時が止まった気がした

近いはずなのに遠い

「じゃぁなんなの!?」

僕はついむきになる

友達じゃないの?

じゃぁどうしてこんなに仲良くしてくれるんだよ!?

「バーチャルフレンド、まぁようは偽者の友達だよ」

「鈴木は!?」

「このクラスの人は皆そうだよ」

もう何も言葉が出なかった

「…どして?」

「…」

僕はもう張りけそうだった

「今のあんたたちに見せてるあたしはほんとのあたしじゃない」

じゃぁ僕達が今まですごしてきた日々は

うそなの?

全部

全部うそなの?

「あたしの笑顔は全部うそなの、あたしの友達は、勝麻ちゃんと初音だけで十分なの…でも、1人には絶対になりたくない!」

……嘘だったんだ

駅のホームでこう話す僕らは完全なる不審者だった

「と…とにかくこっち来て」

「…うん」

僕らは公園へ行った

次回、結磨様の過去が明らかに…

まだまだ小説は続きます


はーちゃんなんかに弱みは見せない!

結磨様は強いんだから

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