6.5 another 1
二人しかいない教室。
ここはこの物語とは別の次元、似ているようで全く違う世界である。
「さて始まりました。『黄昏にて』!!!」
「ソフィ、君テンション高いね。始まったって言ってもまだ、君は0章で冒頭で地球眺めてボケーっと突っ立ってただけじゃないか。」
「なによジーノ!!!なんならあんたなんて1文字すら出てないじゃない!!!」
「ま、まあいいさ、ここにいる君と僕はあの世界の君と僕じゃないんだからね。」
「で、始まったのはいいんだケド。イマイチあの世界、、、というかシュウがいる世界観がどうなっているのか分からないんだけど、ジーノ先生教えてくれる!?」
「先生って・・・・・・あまり物語の内容に踏み込むのはいけないと思うんだけど、作者も小説を書くのは初めてだし分かりづらいだろうから読者に少しだけ補足説明をしようかな。」
「うん!私にもわかるようにね!」
「まず、シュウ達がいる世界はいま読者が生きている年代よりも大体1万年くらい先のお話なんだ。文明は崩壊していて文化水準もかなり落ちている。火を起こすのも大変そうだね。」
「なるほど、地上でウホウホしているわけね!」
「いや、そこまでじゃないけど(^^;) そしてシュウ達が住んでいる町は今の南米、ブエノスなんちゃらってとこらへんにあるみたいだね。四季とかは場所とかも日本とは反対だね、まあ、ぶっちゃけ1万年先だからどうなってるかは僕も分からないね。」
「へぇ、私も行ってみたいわね!!!」
「あとここの人達って何語話してるの?月乃瀬愁とか漢字じゃない!?あと言葉は狼人間とかにも通じてたみたいだけど・・・」
「それについては共通語、あと文字については共通文字っていうのを使ってるんだ。
まあ『共通』っていってもばらばらな言葉や文字なんだけど。
これはある理由でこの世界の人たちは言葉や文字が違ったとしてもお互いになんとなく伝わるようになっているんだ。たぶんこの小説も日本語のように書かれて読者にも読めるようだけど、本当はなにを書いてるかわかったもんじゃないんだ。」
「ふ~ん。ご都合主義的な流れってやつ?」
「まあ、そうかもしれないけど・・・ 理由とかは話が続く中でさらっと出てくると思うけどそれはお楽しみということで、じゃあそろそろ、終わりにするね。このコーナーがこの先も続くかどうかもわからないけど、また今度もよろしく。」
「またね~。」