48.5 another(3)
私たちがいる世界とはまた違う次元。
月の地表に、宇宙服を着た少女と少年が立っていた。
少女の名はソフィ、少年の名はジーノ。無言のまま、ソフィはジーノを見つめていた。
「……」
「……」
突然、ソフィの鉄拳がジーノのヘルメットに直撃する。
「ぶへッ!!」
「なんで! 私が! 未だに! 登場しないのよッ!?」
フルフェイスの厚いガラスにヒビが入り、ジーノは殴られた衝撃で、小さい重力の中、月の上空まで吹き飛ぶ。
「冷静になりなよソフィ―。出番がないんだからしょうがないだろ。作者も拙い文章を書くのに時間が掛かって必死なんだよ……いや、必死じゃあないな、怠けてるんだろうな」
「こんなサブコーナーで待ち続けるヒロインなんているの!? も~!! 早くしなさいよ~」
◇ ◇ ◇
吹き飛んだジーノがふよふよと漂いながらソフィーのいる月面に帰ってきた。
「で、なによ、今日は何を説明するの!?」
「まあ、いらいらするなよソフィー。今日は作中で出た想いの力について少し説明しようと思ってます」
分厚い宇宙服で腕組みをしながらソフィ―は苛ついている。
どこからともなく、ジーノはホワイトボードを持ってきて説明に入る。
「想いの力は作者が本編で出したかった一番のキーワードです。
まだ言えない内容もありますが、本作にファンタジー要素を入れつつ、色々な現象を万能に解決できる都合のいい要素として入れました」
「ふ~ん、よくある能力者漫画っぽい要素ね」
「誰しも持っている、どこにでもあるけど今の人たちは見えていない、感じれていないものとして表現しています。本編でもうたっていますが、メタ=高次元の、プラズマ=物質で某RPGのMPとも掛けて〼」
「作中で魔法のような現象を出したかったわけね」
「まあ、そういうことです。まあ、現実世界でも、この宇宙自体、目に見えているものはほんの少しのものであって、宇宙を構成している物質やエネルギーのほとんどが人間には分かっていない、理解されていないということじゃないですか。
それを我々は《ダークマター》とか《ダークエネルギー》とか言って呼称してるけど、もしかしたら実はそれは見えていない、感じれていないだけで我々の中にある《想いの力》なんじゃないかなとか作者は妄想しているわけですよ」
「私も使えるのかしら?」
「それは作中でのお楽しみですね。 想いの力を元に今まで作中にでている、亜人、幻獣、等の生物や、《アンリーシュ》、《メタバースト》、《ハーモニクス》等の現象や道具を展開していこうと思ってます」
「《メタバースト》……」
「いや最近?出てきた用語に似すぎててびっくりなんで、使うか迷っていた用語なんです。…作者の言い訳なんですがずっと頭の中で妄想していたのですが小説書くのに決心が着かず温めていたら、世が先にこの言葉を出してくるとは思わなかったです。まあありきたりの言葉だし、昔からもしかしたらあるような言葉だからいいですよね?
……とまあ、軽く説明するくらいで今日は終わろうと思います、ソフィーさん。あ、あと、最近地図の位置関係が分からないと思いますのでなるべくわかりやすく大雑把な地図をご用意しました。」
「まあ、分かったような、分からないようなふわふわした説明だったわね。とりあえず、次回にはもう私が本編に出ていないと許さないわよ」
「善処しま~す」




