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黄昏にて  作者: にわせたか
第0章 プロローグ
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プロローグ

 月、人類が到達できた最初の星であり、数千年の時を経て人類の英知を結集させ人が居住できるようになった唯一の星。


 月の開発を目標と送り出された人々は地球からの膨大な資材を糧に長い年月の末に月面に巨大な居住空間を作り出し、その中での生活を可能とした。世代交代の末、地球からは月人と呼ばれるようになった。


 しかし、ある出来事により地球との断絶をしてしまった今となっては巨大な監獄でしかなく、そこに希望はなかった。


 どんなに月の文明が進もうと、月面の生活範囲はほぼ作り出された居住空間からは出ることがなく、地球からの補給がない月の過酷な環境下では生活に必要な機材の維持は到底無理な話であった。


 今では月人に生活できる居住空間の維持はあと100年が関の山だという噂が絶えない。

月人の意思はこのままこの地での終焉を決定していた。





月面から遠い地球を羨望の眼差しで見上げる少女がいた。


少女の名はソフィ=エルドリッジ 


ソフィは思っていた・・・・・


このまま月と一緒に心中? 冗談じゃない! 私は生きたい。


あの青い星に還ってみせると


人類の故郷に、大地に足を踏み出すのだと・・・・・・


その願いは少女にとって渇望であり、子供の頃からの憧れであった。


そして、それは必ずできると確信をしていた。





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