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制服姿のネクロマンサー  作者: もんじ
2/3

2話: 初めての戦い

目を覚ますと、空が見えた


ここは?死後の世界なのか?

私はヴェルゼに殺されたはず・・・

そんな事を考えていたら体に振動を感じた

《ガタガタガタガタ》

地鳴りのような音も聞こえてきて私はバッと体を起こす



な、なんなんだあれ!?

遠くからでかい二足歩行してる機械や戦車みたいな乗り物とか

でっかいライオン?とか!空を飛んでる恐竜みたいなものがこちらに向かってくる


「うわわわ!なにあれ!?」


私は必死に近くにある物陰に隠れた

《ズドドドドドド!》

物凄い轟音をたてながら横を通り過ぎて行く


どうやら過ぎ去ったようなので周りを見まわそうと物陰からでたら

また同じ方向から、今度は飛行機?というか船のようなものが飛んできた

飛行船ってやつかな?見つかるとまずい気がしたので再び隠れた


数分後、辺りは静まりかえった

いまのは何だったんだ?目の前には荒地が広がっている

高校の修学旅行で行った、オーストラリアのエアーズロックを思い出せる風景だ

街に向かって歩き出したいけど、街がどこにあるのかも分からない

さっきの飛行船に手を振って助けを求めればよかったかもしれない


とりあえずさっきの軍隊?が向かった方に歩いて行くが、暑い、とても暑い

このまま街が見つからなかったこのままココで死んじゃうかも


・・・死んじゃうかも?って思った時に考えた

死んでここに来たのに、また死ぬの?


「も〜ヴェルゼいるなら出てこーい」と口にしたら

(なんだ?)と返ってきたので振り向くと

そこには翼を広げて立っているヴェルゼがいた


いるなら声かけてきてよ!ここどこ?とヴェルゼに質問したら

ここはヴェルゼの住んでる世界と返ってきた


「ヴェルゼ元の世界で私を殺したよね?」

(お前をこの世界に連れてきたかったからだ)


「元の世界には戻れないの?」

(戻りたいのか?戻ったらお前は死刑になるぞ)


ヴェルゼに言われて元の世界の事を思い出した、確かに容疑者にされていて

戻っても捕まるだけかもしれない・・・

魔法が使えるからって警察に抵抗したとして、自衛隊とか軍隊まで出てきたら

銃で撃たれたり、遠くからミサイルが飛んできたり、

間違いなく殺されるよね、殺されなかったとしても人体実験とかされそう




「なんで契約終了したのについてくるの?」


(契約は終了していない・・・しないとだめか?)

「いや別にダメっていうか・・・」


(この世界で契約を中断してしまったらお前は死んでしまうぞ)

「え?死んじゃうの?それは嫌だな」


(ならよいではないか、お前の近くは心地が良い)

「・・・え?そうなの?べ、別に害があるわけじゃないし」


この世界の文明は元の世界よりも進んでいて

先ほど見たのはやっぱり軍隊らしい

元の世界とは違ってモンスターがいっぱい住んでいて

さっきの軍隊は人間がモンスターを操っている


大昔は魔族が大陸を支配していたけど、人間の文明が成長するにつれて

魔族は次第に追いやられた、ヴェルゼの目的は魔族の復興

前の世界での潜在能力が凄かったらしい私を

ヴェルゼはこの世界まで連れてきて、いいように利用するつもりだろう



(魔族の地周辺のモンスターは強いぞ)

「え?そんな強いモンスターを倒して進むの?」


(・・・なに、強いとはいってもお前には魔女の力がある、すこしそこで試してみろ)

「試すっていったって、どうやって使うの?魔女の力」


(・・・何を言っている、元の世界で使ったように使えばいい)

「前の世界のように・・・」


「えい!」《プシュー》



(・・・何をしている?)

「いや、前と同じようにやっても上手くいかない」

(まさか・・・なんだとっ・・)


「え?なになに?」


(お前の適正はEランク、魔女として最低のランクだ)

(経験を積めばランクは上がっていくがEランクからでは・・・)


(これは駄目だな、契約をは・・・)

「ちょっと待って!いま破棄するって言おうとした?」

(そうだ)

「モンスターとかを倒して経験を積めば強くなるんでしょ?」

(そうだ)

「契約破棄したら私死ぬんでしょ!?」

(そうだ)



「モンスター倒しまくって、私が強くなればいいんでしょ!?」

(時間がかかりそうだがな)


街を目指して森に入った時、目の前をグニョグニョ移動するモンスターを見つけた



《キラーーーーン!》


(ちょっと見てなさい!)

《バッ!!》近くにあった木の棒を拾ってスライムに向けて構える

(・・・ほう)


「たあああああ!」《ボヨーーーン!!》

「やああああ!」 《ボヨーン!ボヨーン!!》


弾力性があって効いてない!?


《ビューーーー!》

「わ、わわ!なにこれ!うわ!服が溶けてる!」《パンパン!》


《ビューー!》《ビューー!》

「きゃーーー!」ズダダダダダダッ!


(・・・・・・・)


「このおおお!」《ビョイーーン!!》

「うわ飛びついてきた!・・・このはなれろ〜〜〜!」


「ちょっと!どこに入ってきて・・・やめっ」ジタバタジタバタ!

「・・・ああっ・・あーー!」

《ピクピクッン》


(・・・え?)



「はぁはぁ・・・大丈夫、ちょっと甘くみすぎてた」


(そ、そうか、だがこれでは魔族の地どころでは・・・)


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