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制服姿のネクロマンサー  作者: もんじ
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1話: 悪魔との契約

私の名前は次村しずく、高校2年で成績は学年で1位

風紀委員会の委員長、スポーツなども得意だ、一見普通な?高校生だが

別の顔をもっている、《魔女》なのだ



「・・・今日は5人だ」


キッカケはこの悪魔との出会いだった

この悪魔の名前はヴェルゼ、この世界とはまた別の、異世界に住んでるらしいが

異世界に退屈して、この世界にやってきたらしい、

同じように退屈していた私を見つけて、私に声をかけてきた


最初は変な宗教の勧誘かと思ったが

ヴェルゼが私の目の前で人を一瞬でバラバラにしてみせた

驚いた私に、この力をくれると誘ってきたのだけど

はじめは断ろうかと思っていた

だけどあり得ない力を目の当たりにした私は契約を交わしてしまった



《俺の提示した人数の魂を貢げない時は、お前の命を代償に貰う》

これが条件だったんだけど最初に提示された人数は1人だった


力の使い方は契約が結ばれた瞬間に分かった

手を動かすときどうやる?とか

目を瞬きするにはどうやる?とか

考えないで使えるように、その力の使い方も分かった



提示された人数は1人、殺すのならば犯罪者を殺すべきだと考えたんだけど

駅のホームで見かけた男を殺すと決めた

通学中は満員電車になるのだが

あの男には2回も満員電車の中で体を触られた


3回目の被害にあったら大声をだして

駅員さんを呼ぼうと思っていたが1回目の時も次、触ってきたら・・・

って思ってたので3回目も勇気が出せないと思う



次の電車は急行、ここは通過駅、・・・大丈夫あいつは犯罪者

アナウンスが聞こえ、電車が見えてきた


(・・・いまだっ!)

男に力を使ってホームから落とす、2秒後くらいには

《グシャーー!キィィーーー!》


潰れた音がこちらにも聞こえてきた (・・・やった、やってしまった)

心臓のバクバクは治らず、周りには悲鳴の声などが聞こえる


そして、ハッと私は考えた、どうやって学校行けばいいんだ?

その日、私は初めての遅刻をした、風紀委員長なのに・・・!




あれから1ヶ月経ったがずいぶん慣れたものだ、犯罪者を狙っていくつもりが

提示される人数が日によって違う、多い時もあれば少ない時もある

手当たり次第やるしかない日も多い・・・


ふと今になって思うのだが、ヴェルゼとの契約を断わっていたら

私の命はあの時に無くなっていただろうと思う


(今日のノルマは5人かぁ・・・)

授業中にそんな事を考える

窓の外を見るとヘリコプターからパラシュートを開いて降りてくる人達の姿が見える


(・・・平日の昼間から楽しそうだな)

(楽しそうにしてるから意地悪しちゃお)


パラシュートを絡ませてみたり、他の人とくっつけたり

遊び半分でやっているが、本人にとっては死活問題なのは間違いなかった

(ノルマ減らしておこうかな)と思いつき


パラシュートで降りてくる人達を、近くにあるコンクリート工場まで誘導する

そしてコンクリート工場の巨大な煙突に、スポンっ!と1人

スポンっ!とまた1人と入れていった


(・・・ねえヴェルゼ今日のノルマあと何人?)と聞くと

(今日のノルマは達成だ)と答えられ「ははは」と声に出てしまった


「次村さん、どうしました?」と教師に聞かれ

「いえ、なんでもありません」と答えた


昼休み、友達と一緒に食堂で昼食を食べてる時に

最近のしずくおかしくない?って聞かれたけど、おかしいだろうね

もはやキチガイの領域である

私のファンクラブみたいなものがあるけど

私の素性を知ったらガッカリするのは間違いない。




その日のノルマは達成していたので

放課後、友達の家で勉強を教えてから帰宅した、帰宅したのだが


家の前にはスーツ姿の男3人と女1人がいた

どうやら最近多発している連続怪死事件の調査をしてると言っていて

簡単な質問だけで終わったが

間違いなく容疑者の1人になってることがわかった、内心ドキドキしてる


ヴェルゼに思いきって話を切りだしてみた

内容は、《契約を終わらせたい》


どんな答えが待っているか

じゃあお前はもう用無しだと殺されてしまう気がしたが


(わかった本日で契約は終了だ)とあっさり答えた


ホッとした私はヴェルゼは今後どうするのか?

聞いてみたら元の世界に戻ると言っていた

契約終了まであと1時間だったので色々気になっていた

ヴェルゼの世界の話などを聞いていた




そして時刻は23時57分、契約終了まであと3分のところでヴェルゼは口を開く


(・・・やはりあと1人だな)

(え?あと1人って今日必要な人数の事!?)

(そうだ、あと1人だ)



「なんで!なんで今更そんな事いうの?あと1人なんて今更無理だよ!」


大声で叫んでしまっていた、私は慌てて外に出ようとしたのだが

時刻は0時を迎えた(時間切れだ)

「・・・がっ・・あああ」


心臓を握りつぶされているような感覚と共に

意識が薄れていく、(足りない魂の代償としてお前の命を頂く)

意識がなくなる前に聞こえたヴェルゼの言葉


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