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白と黒  作者: 9741
第1章 告白
6/90

クロちゃんとは入れ替われない

 クロちゃんは僕と会話したり、語りかける事はできるけど、体を乗っ取ることはできない。そこは漫画や小説とは違うのだ。


「(まあできたとしても、クロちゃん自身もダメージを受けると思うけど?)」


 昔クロちゃんが言っていたのだが、僕と彼は五感を共有しているらしい。僕が何かを食せば彼も味を感じ、僕が見たものはクロちゃんも見る。僕が肌で触れた物の感触は、クロちゃんも感じ、僕が嗅いだ匂いがどんな香りなのか彼も分かる。


 だから、クロちゃんが僕を殴ることは、彼自身を殴ることに繋がる。


 もっとも、入れ替わることはできないから、不可能だけど。ちなみに僕がクロちゃんを殴ることはできる。もっともそれは僕自身を殴るという捨て身の戦法だからやったことはないけど。


「(ああクソ! ガキの頃から理屈っぽいんだよ、お前は!)」


 クロちゃんが怒ったスズメバチのごとく暴れ出す、頭の中で。ギャーギャー喚いてとてもうるさい。

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