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それぞれの末路  作者: 途山 晋
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圧力

再び突然の前書き失礼します。

これからまた忙しくなりそうなので更新が遅れる可能性があります。

すみません。楽しみにしていただいてる方には申し訳ないです。

また、一部毎の文が少ない為に相当、部が長くなっています。

なのでこれからは、文を増やしていこうと思います。それもあるので遅れるかもしれません。

作者都合で、いろいろ迷惑をお掛けしますが

これからも付き合っていただけたら嬉しく思います。

美鈴は翌日、まずは署に向かっていった。

宮田の家にそのまま行こうと思ってたのだが、上司から電話が入ったのだ。

署に着くと、早速上司のいる部屋に向かった。上司は少し怒っているように見える。

「来ましたが、何の用ですか?」

「実は昨日、電話がきたんだ。そして、圧力をかけてきた。しかも、お前個人にだ」

「私個人に…ですか?」

美鈴は驚いていた。

「ああ、何故かな。片原 美鈴がまだ捜査を続けているから止めておいてくれってな」

「そうですか…」

言いながら、美鈴は考えていた。

私の名前と捜査していることを知ってるのは、高木と昨日言った宮田だけだ。

まさか、自分をずっと監視している人もいるとは思えない。

そうなると、やはり宮田が怪しい。

やはり、何らかの繋がりがあるのだろう。

「もし、お前がこのまま捜査を続ければ、警察を辞めさせられるかもしれない。それでも続けるのか?」

美鈴は考えた。

「正直に言ってやめたくは無いです。でも、ここまで情報を手にいれてしまったからには、捜査を続ける他無いと思っています」

そして、少しの沈黙が流れた。

「そうか。なら仕方ないな。出来るだけのサポートはする。お前が辞めることにならないようにな。極秘に調べよう」

「ありがとうございます‼」

「お前の父親には、助けられたからな。もういいぞ。用は終わりだ」

「失礼しました」

美鈴はそう言って部屋を出た。

上司はそのまま、物思いに耽っていた。


宮田はなかなか寝れずに朝まで起きていた。

彼は助手の言葉についてずっと考えていた。

そして、その後に刑事の人をどうしたらいいのかを考え始めた。

その結果朝まで起きることになってしまった。

相手の命を自分が奪ってしまうような罪悪感があった。

実際、直接手を降すのは自分では無いし彼女が捜査を続けなければ、死ぬこともない。

しかし、既に圧力がかかっているのに自分の家まで突き止めているのだから、捜査を続けそうな気もする。

やはり、出来れば助けたいと思った。

直接忠告することにしようと彼は決意した。

家に戻ればまた来るかもしれない。

もう会うことは無いと思っていたが、結局会ってしまうのかと彼は思いながら、やっと眠りについた。


計画は上手くいっている。

峯田はそう思った。

しかし、ところどころで邪魔が入り進行が遅れている。

急がば回れという諺もあるから、そこまで急いではいけないと思いながらも、彼は早く計画を達成したかった。

捜査している刑事がいるが、一人の刑事にどうにか出来る問題では無いことはわかっている。

しかし、少し苛立ってきた。

面倒になり、捜査を続ければ消すことにした。

電話でその刑事の存在を知った後に、佐久田の他に信頼出来るもう一人の部下に監視をさせている。

それらしい動きがあれば、すぐに消す手筈は整っている。

また、同じくその日に殺し屋という者を雇ってみた。

今までは、噂でしか聞いたことは無かったから彼は存在に驚いた。

佐久田に頼んだから、どういう人物かはわからない。しかし、優秀のようだから問題は無いだろう。

電話を貰ってから、僅か四時間程でここまでの準備を完成させた。

この計画を叶える為ならどんなことだってする。不老計画にはそう考えて挑んだ。

絶対に成功させる。

そう考えていたところへノックが聞こえた。

「佐久田か。入っていいぞ」入って来るのはどうせ佐久田しかいない。

「失礼します」峯田は、やはり佐久田かと思いながら、「どうした?」と尋ねた。

「はい。少々不可解なことが」

「何がだ?」

「はい。今日の朝、昨日お話した通りに実験体を持って行ったのですが、出て来たのが宮田博士ではありませんでした」

「なに?誰だかはわかったのか?」

「彼は、助手だとだけ言いました」

「助手か。しかし、宮田博士が選んだ人物なら儂は心配しない。信頼してるからな」

「わかりました」

「電話で尋ねるとしよう。後でな」

「それでは」そう言って佐久田は部屋を出て行った。

いつの間に助手をと思いながら、恐らく実験を早く進める為だと考えた。

彼も、実験のスピードが遅れていると思っているのだろうと。

「優秀な助手だといいがな」

そう呟いて、峯田は計画の成功はいつになるのかと考え始めた。


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