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それぞれの末路  作者: 途山 晋
24/40

帰宅

美鈴は署に戻り、宮田のことを調べていた。

最初は警察の中にあるデータを探し、前科者の中を探した。

しかし、見つからなかったので今回が初犯だということが確認出来た。

一体どういう人物かわからないので、ネットでの検索も出来ない。

あまり期待せずに、「宮田 悠斗」で検索したが、やはり出ることはなかった。

仕方なく、調べることを諦めた。そして、部屋を出たところで呼び止められた。

「おー丁度いいところに」

そう言ったのは、美鈴の上司だった。前に捜査を止めた者だ。

美鈴は、一人で捜査を続けると言った後、会って無かったので少し気まずかった。

「高木から聞いたぞ。捜査辞めるんだってな」上司はそう言った。

美鈴は、いいえと言うと、またややこしくなりそうだと思い頷いた。

「そうか。良かった。辞めといた方が絶対いい。で、お前暇だろ?」

「いや、暇じゃないです」

「嘘付くな。捜査することが無いんだから暇に決まってるだろ」

彼女は、あまり断っても怪しまれるかもしれないと思い、「わかりました。暇です。何の用ですか?」と一方的に返した。

「手伝って欲しいことがあってな。殺人事件、知ってるか?」

「いや、知らないです。いつのですか?」

実際何も聞いてなかったし、テレビや新聞も最近は見てないので、情報が無かった。

「そうか。今日、殺人事件があったんだよ。それで、犯人はまだこの市から出た様子は無いんだ。死体の様子から恐らく計画的犯行でも無いしな」

「そうでしたか。それで何ですか?」

「今言ったろ?まだこの市から犯人が出た様子は無いって。それで、犯人を捜査中なんだが、指紋があったんだ。その結果が夜には出るから、犯人の捜索を手伝ってくれ」

夜には、宮田の家に行く予定だったが、これは断るわけにはいかない。

美鈴はそう思い、頷きで了解を表した。

「助かる。指紋がわかれば、あとは犯人の居場所だけだ。じゃあ頼んだぞ」

そして、上司は去っていった。

美鈴は、今の内に宮田の家に行くことにした。夕日は沈み、空は少しの明るさを残している。

美鈴は、朝に行ったあの家にもう一度向かった。


宮田は家に着くと、まず研究用の部屋に向かっていった。

彼は、大きい実験なら研究所を使うが、小さい実験ならこの部屋で行う。

彼が、何故来たかといえば、薬品などが心配だったからだ。生物も飼っていたが、見ると死んでいた。

前に依頼主からの手紙を取りに来た時に、確認しとけば良かった、と彼は後悔した。

薬品はどうやら、大丈夫なようだ。

保存状態に問題ない。もし、あればここに来るまでにわかっていただろう。

なぜなら、この家は無くなっているはずだ。

保存状態によっては、爆発する薬品もある。

そういう薬品もここにはあるから、心配だったのだ。

しかし、家はちゃんとある。残念だったのは、生物が死んでいることだ。

彼はそう思い、遺伝子組み換えなんていうことをした天罰なのかもしれないと考えた。

その後、彼は書斎に入った。書斎の様子は彼自身がイメージしてる書斎とは違った。

彼のイメージは綺麗に本が整理されてる場所、というイメージだが本はそこら中に散らかっている。

そこは、書斎だが彼にとっては書斎ではなく本置き場のような感覚の場所だ。

そこから、記憶の薄れている本を探し何冊かを抱え彼は袋を探した。

彼は紙袋を見つけ、それに本を詰めて玄関に向かっていった。

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