公園
宮田は公園に来た。
昼前に拓馬をここへ送り、今ここへ来てもう今日で二回目だな。と彼は苦笑した。
彼は、ホームレスは公園というイメージを持ちここへ来たが結局見つからない。
こういった普通の公園にはいないのだろうかと思い、彼は車を発進させた。
彼は車で市をうろうろしてた。
赤い車でこんな時間にうろうろしてる自分を他の人から見たらどうだろうかと考えてやめた。今日のところはやめよう。
そして、彼は研究所に戻って行った。
「残念ながら見つからなかったよ」と宮田は帰って来てから言った。
助手は本を読んでいた。
「そうですか」と言って助手は本を閉じる。
そして、「どうしますかね」と言って顔を伏せた。
「明日探して見つからなかったら依頼主に頼むよ」と宮田は言った。
「そうですね。それが賢明かもしれない」と言って彼は本を再び読み始めた。
その本をよく見ると自分が読んでた本だった。
「君もその本が好きなのか?」と聞いてから失敗したと宮田は思った。
「当たり前ですよ」と宮田が想像した通りの答えが帰ってきた。少し怒っている。
機嫌を損ねてしまったので、宮田は逃げるように「もう寝るよ」と言って部屋へと行った。
「わかりました」と言う助手の声が聞こえた。彼には拓馬が使ってた部屋を使ってもらうことにした。いちいち家に戻るよりこっちの方が楽だからだ。
宣言通りに宮田は寝た。
翌日、美鈴は公園近くの家に向かっていた。
高木に言われ、公園近くで聞き込みをしてる時に情報をくれたあの高校生のところだ。
インターフォンを鳴らすと、反応が無いのでもう一度鳴らすと少しして例の男子が現れた。
彼は目を擦って眠そうにしている。
美鈴は、私も高校生の時には夜更かししてたかなと思い出そうとしたが、母親が厳しくて出来なかったことを思い出した。
「すみません。また尋ねて」
「いや、大丈夫なんで。お陰で起きれました。夏休みだし今日は部活が午後だからつい」と言って彼は照れ臭そうに笑った。
「そうでしたか。また聞きたいことがあるだけどいいですか?」
「あっ、大丈夫ですよ。むしろこっちから話したいことがいろいろあるんで」
「それでは、先に話してください。それを聞いていろいろ尋ねます」
「わかりました。えーと、昨日の昼頃に公園に赤い車が来たんですよ。それで、あの誘拐された男の子がその車から降りて、確かあの道を進んで行きました」と言って彼は前のように道路を指差した。
美鈴は、それは迎えに行ったことでわかることなので、「他には無いですか?」と先を促した。
「他には、えっと。昼にはもう無いんですが、夜にまたその車が来たんです。それで、少ししていなくなりました。それくらいしか思い出せないです」
美鈴は、夜に何しに来たんだろうかと気になった。車から降りずにすぐに帰るなら一体なんの為に。気紛れに寄っただけとは思えない。とりあえずは、また情報をくれた彼に礼を言い、署に戻ることにした。今日こそ高木に会って相談しなければ。
そして、彼女は車を発進させた。




