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それぞれの末路  作者: 途山 晋
18/40

質問

突然の前書き失礼します。

ここまで読んでくださってる皆さんありがとうございます。

最近更新が少なくなってしまってすみません。作者都合です。

これからも頑張って続けていきたいと思いますので、応援の代わりに読んでくれると嬉しいです。


少しの間その三人の様子を美鈴は眺めていたが、そこへ後ろから車が来てクラクションを鳴らした。

四人が道の真ん中にいるからだろう。

親子三人は我に帰り車に戻ったので、美鈴もそれに続いた。

三人は、車を発進させ、赤西家へと向かっていった。

車に乗る時に拓馬は美鈴の存在に気づいた。

「お姉さん誰?」

「私は警察よ。拓馬君を探していたの」

「なんで?僕はヒーローのおじさんに助けてもらったのに」

美鈴は、拓馬の両親に「大丈夫ですか?」と尋ねた。

主語は抜けているが、父親は理解して頷いた。美鈴は、それを確認し拓馬に質問を始めた。

「まず、ヒーローのおじさんって?」

「おじさんは凄いんだよ‼正義の味方でこの辺りを守ってる人なんだって‼」

「そうなの?それで、なんて言われてついてったの?」

「悪いやつを倒すのに僕の力が必要だって言ったんだ。それで、僕の髪も何本かあげたんだ。僕の髪には力があるんだって‼ 」そう言って拓馬は両親の方を見た。

父親が、「そうか」と笑顔で言った。

美鈴は、髪なんて一体何に使うのかが疑問だった。まさか、マニアとかでは無いだろうし。

「そういえば、保育園に行かないのを変に思わなかったの?」

「うん。だって、夏休みって言われたんだもん」

夏休みと言ったのか。しかし、実際保育園には夏休みは無い。幼稚園にはあるが。

「おじさんは怖かった?」

「そんなわけ無いよ‼だって、正義の味方なんだよ?お菓子くれたり、ゲームやらせてくれたよ‼」

「そう」と言って美鈴は考えた。

誘拐した割に目的が全くわからない。一体目的は何だったんだろうか。

「じゃあ、今日帰れることは知ってた?」

「うん。昨日教えてくれたよ。悪いやつを倒したからもう安全だから明日返してくれるって」

悪いやつ。それは、適当な言い訳なのかそれとも何かを比喩したものなのか考えた。

もし、何らかの比喩ならその男は彼を助けたことになるが。

「そうなの。いろいろ答えてくれてありがとうね」

「うん‼」と言って拓馬はまた両親と話し始めた。

果たして、目的は何だったのか。

悪いやつは比喩なのか。美鈴はいろいろな謎を抱えていたが車は赤西家に到着した。


宮田は少し落ち着きが無かった。

拓馬はもう帰れると言っていたがちゃんと帰れただろうか。

一応、念には念を入れて拓馬の家には電話したが。心配だ。

もう一度、聞くことにしよう。

電話を掛けると比較的早く出た。

相手は前とは変わって「誘拐犯ですか?」と聞いたので、宮田も「誘拐犯です」と答えた。

「何の用ですか?」

「拓馬君を公園に降ろしました。まだそこの近くにいると思うので迎えに行ってあげてください。帰れると言ってたんですが心配で」

「誘拐犯に心配なんてされたく無いですが、わかりました」

そう言って相手は電話を切った。

確かに俺が言う言葉じゃないよな。そう思いながら、次の実験に使う成人はどうしようかと考え始めた。

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