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それぞれの末路  作者: 途山 晋
11/40

早朝

翌日、宮田は目覚めた。彼は昨日も拓馬とC拓馬の結果を見てた。しかし、行動も似たような物だし、成功している気がしたので少し飽きたと思い始めた。そして、一応いろんな年代で試したいから次は成人でやるかと思いながら朝の支度を済ませた。

彼が朝起きてもまだ拓馬達は起きてない。

拓馬達は、最初は保育園に行かないことに疑問を覚えてたが宮田が夏休みだと言って説明した。

実際、保育園に夏休みはないのだが拓馬達は朝に早く起きなくていいのが嬉しいのかすんなりと信じた。

彼は支度を終わらせ、まだやることも無いからテレビを見ることにした。

すると、また拓馬についてのニュースが出てた。


昨日も報道した、赤西 拓馬君についての続報です。

彼が、誘拐されたということを警察が突き止めました。彼を白い車に乗せて何処かへ行く男性を目撃した人がいるようです。

警察は、この白い車を調べ犯人の確保に向かっています。

また、犯人から身代金などの要求が無いことから犯人の目的はまだ確認されてないようです。


そして、アナウンサーはキャスターと話し始めた。

宮田は目撃者がいたのかと驚いた。

彼は2日目の昼でいなかったのだから大丈夫だと思っていた。

面倒だが依頼主に頼むか。手紙じゃ間に合わないな。電話にするか。

確か最初に渡された手紙に電話番号も書いてたはずだ。

しかし、家にあるから取りに行かなければならない。

幸い拓馬達は寝てるからいいか。ただ、さっきのニュースで白い車はマークされるだろうから気をつけるか。そう思いながら彼は、外に出る準備をし始めた。

十分程度経ち彼は研究所を出た。

外はもう明るかった。宮田の車は陽の光を反射して光っている。

そして、車は光と戦うようにしながら家へと向かって行った。


美鈴は署に向かって行った。

昨日の、報告書から結局どういうことになったのかを確認するためだ。

そして、結果誘拐事件として捜査することになった。

彼女は、それを確認して早速公園に向かった。正確に言えばその近くの道路だが。

聞き込みをして行き、白い車が何処へ行ったのかを調べようと思ったのだ。

どれだけ遠くまで行ったのかはわからないが計画的で無ければ、この市からは出ていないはずだと思っていた。

彼女は、まず道路の最初の曲がり角近くにある家を訪ねた。

インターフォンを押したが応答が無い。

不思議に思ったが、隣の家を訪ねた。

しかし、ここも反応は無い。

すると、向かいの家から若い女性が来て、「どうしたんですか?こんな朝から」と言ってきた。

そうだった。まだ朝だったのだ。彼女は気づいた。この時間帯なら子供は学校に、親は仕事に行ってるはずだ。

「いえ。私は警察で怪しい人を捜しているんです」と美鈴は答えた。

「怪しい人ですか。こんな朝からインターフォンを押しまくってる貴方の方がずっと怪しいですよ」と笑いながら、女性は答えた。

「そうですね。時間を忘れてました。本当に怪しい人がいたら警察に連絡してくださいね」

そう言って、美鈴は道路に戻って行った。


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