8話:雷撃
""で囲んだ部分は元ファイルでは赤文字の部分です。
強調の意味で赤文字にしたんだと思います。
どこかに投稿する事を全く考えていなかったので、たまに色付き文字が出てきます。
「くっ、あいつは…不味いな。」
Lv.197である実力者のスーが、不味いと言っている。相当な事態であることは間違いない。
「あれは…生物を生きたまま吸収しすぎたスライムが変異する、『カオススライム』だ…。放っておいたら森は焼け野原になってしまう。」
「うわっ!」
カオススライムがこちらに向けて液体を放ってきた。何とか躱したが、地面に落ちたそれは草に触れると、白煙を上げ始めた。間違いなく猛毒だろう。
「更に最悪な事に…僕は水属性しか使えない。君は、打撃しか出来ないだろう?こちらにはアレに有効と言える攻撃手段が無いんだ。」
確かに、さっきの放水で、ダメージは1割も入っていないように見える。
「え…それじゃあ、今、あいつを倒す手段は…」
「今の所、無いな。」
「そんな…」
「そして…僕が扱える水量にも限りがある。戦い続けたら、いつかはやられるだろうな…。でも。マナ・スライムには…死に際にエネルギーを爆発させる特性がある。それであいつを道連れにしてやるさ。」
「…!」
「さぁ、君を…巻き込むわけにいかない。時間を稼ぐから…遠くへ逃げてくれ。」
「スーさん…!貴方は…」
「あ…最後に。おじさんに、よろしく頼むよ。」
気が付いたら、私は逃げ出していた。
本当に、これでよかったのか?
まともな攻撃も、回復以外の補助も出来ない私では、居ても足手纏いだ。
だから、逃げて正解だった…
「いや、違う!」
私は足を止めた。ステータスパネルを開く。何か、使えそうなものは…
【フウカ Lv.51(1000)】
【SKILL▼】【黒雲 Lv.1/100 New!】
Lv.50を超えたからか、新しいスキルが増えていた。私の見た目通りともいえる、【黒雲】…。
希望を託し、スキルLvを100まで上げる。
【SKILL▼】【黒雲 Lv.100/100 (派生可能)】
派生可能!これに全てを託す!
「お願いします、神様…!」
「フウカ…!?何故、戻ってきた!」
「…。」
「君は…ここで死んでいいような安い命じゃない!僕がこの目で見て、言っているんだから、間違いない!絶対に君は…凄まじい成長を見せる!だから…」
「それなら!その成長を、信じてくれたって、いいじゃないですか!!」
"【雷撃】"!!!!
「はぁ、はぁ…。」
「…」
全身全霊を込めた【雷撃】で、カオススライムは跡形もなく消滅した。その反動か、生まれた瞬間ぶりに、意識が朦朧としている。
【フウカ Lv.76(1001)】
2段階大成長。今なら、もう風を気にせず飛び回れる気が…する…。
「君は…本当に凄いな。」
スーのその声を聴きながら、私の意識は飛んだ。
第八話です。
フウカが魔法攻撃を習得しました。
そして、この話の文字数はたったの1060…前の話とくっつけても良かった気がしますが、当時の私は2話に分けたようです。




