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1話:寿命

2023/10/26に書き始めた作品です。

未完成ですが、「転生魔王と七色の光」が書き終わったらこちらの続きを書いて行こうと思っています。

1話あたりの文字数は少なめとなっています。

私には、「命の灯」が視える。

命の灯が尽きた時、人は必ず死を迎える。

そして、灯りの大きさは、その場の状況次第で大きくも小さくもなる。健康であれば大きくなり、病を患えば小さくなる。

そうして、灯を縮めて行き、死に至った者を散々見てきた。それが嫌になった私は、山奥に籠り、殆ど人を近づけないよう生活していた。しかし…全く人と関わらないというのも難しく…週に一度、私の家まで来る、自称『弟子』が出来てしまった。彼…(かい)()(かつ)()は、私に山での生活の仕方を教えて欲しいと懇願してきたり、共に狩りをしたり…それはそれで楽しいひと時ではあった。



しかし、その時もあと少しで終わりだ。

私の命の灯ももうすぐ尽きる。来週までは持ちそうにない…。だから、彼と会うのも今週が最後となるだろう。灯は日に日に弱っていき、今では微かな光を残すだけとなってしまっている。体の方はまだ衰えを感じていないのだが…流石に150年も生きていたら限界が来たか。

彼には何と言おうか…。お別れだ、などと言ったら彼は悲しむだろうか。



そうこう考えているうちに、土曜日になった。彼が来る日だ。

昼11時27分、扉を叩く音が聞こえてきた。いつもより30分程早い。彼が来た。

「こんにちは~、伊藤さん!」

その声を聴き、私は扉の鍵を開ける。

「今日は早いな。どうしたんだ?」

「昨日、釣りをしていたらですね、大物が釣れましてね。伊藤さんにお裾分けしようと思って持ってこようと、思っていたらいつもより早く到着してました、ハハハ。」

そう言って、彼は、持っていた青い箱を開ける。

「…私にこんなものは、勿体ないんじゃないか?」

「いやいや、そんな事無いですよ!伊藤さんにはいつもお世話になってますし、そのお礼だと思って。」

「…」

数秒間の間。

「どうしました?」

私は、迷った末、こう切り出した。

「今まで、こんな私と過ごしてくれて、ありがとう…。」

彼は怪訝そうな顔をしているが、私は続ける。

「私の命はもうすぐ尽きる。来週までは持たないだろうな。だから、今日でお別れだ。…今まで、楽しかった。ありがとう。」

「えっ…」

彼は驚いた表情をしている。無理も無いだろう。

「何故、自分の命が尽きると思ったんですか?伊藤さん、全く衰弱もしていないのに…」

「…」

どうせ死ぬなら、全て包み隠さず話してしまおうと思った。

「私には、命の灯が見える。それで、自分の死期を悟っただけだ。」

「命の…えぇ…」

「昔から何故か見えてな…他人には見えていないと知った時は、自分だけが特別だと嬉々としていたが…いい事ばかりでも無かったな。」

しかし、彼は上の空だ。衝撃が強すぎたのだろうか?

「海野くん?」

「…」

「大丈夫か…?」

「伊藤さん!」

「っ!?」

目にも留らぬ速さで腕を掴まれる。反応できなかった。

「貴方をこのまま死なせる訳には行きません。僕と共に、来てください!」

彼は空いていた左手で空を切ると…

「さぁ!」

空中に切れ目が出来て、その先に紫色の空間が…

「海野くん、君は一体…」

そういえば…彼の灯はいつも一定の大きさを保っていて、異質だった…。

「それは…向こうで話します。」

彼に引っ張られ、私はその中に入っていった。

第一話です。

タイトル決まるまでに2年4か月かかりました。

「Lv.1固定の勇者」は一気に全話投稿しましたが、こちらは未完ということもあり、少しずつ投稿していこうと思います。

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