長所が欠点で、欠点が長所な世界に、欠点しかない僕が転生したなら

二十五年間、無能として生きてきた。
勉強も運動もダメ、芸術センスゼロ、料理をすれば火事、裁縫をすれば流血。
周囲からは「ほんと使えないよな」と言われ続け、それすら“日常”だと受け入れていた。

そんなある日、交通事故に遭い、俺の人生はあっけなく幕を閉じる――はずだった。

次に目を覚ましたのは、見渡す限りの大草原。
ビルも道路も信号機もない。
そして目の前には、空中に浮かぶ一行の文字。

『ステータスを開きますか？』

これは夢か、それとも……異世界か？

無能として生きてきた俺の、二度目の人生がここから始まる。
今度こそ“何者か”になれるのだろうか――それとも。

こちらの作品はカクヨムとの重複作品になっております。
ご理解の程よろしくお願いします。
(投稿時間はほぼ同時でやっていこうと思います)