シーズン3 シーン7: 「裏切りの中の同盟――新たなギルドの登場」
**新たな拠点――防衛線の構築**
アルカディアが政府異能部隊を撃退した翌日、彼らは新たな拠点を設けるために廃工場に到着した。戦闘の余韻が残る中、メンバーたちは各自の役割を果たしていた。
**和成(地図を広げながら)**
「ここを拠点にする。周囲の地形を利用すれば、防衛線も作りやすい。」
**夏美(冷静に)**
「だけど、周囲にはまだ敵の気配があるわ。油断は禁物ね。」
**やーちゃん(壁に寄りかかりながら)**
「全力で戦っても次から次へと湧いてくる。まるでキリがないな。」
**ジャク(スコープをいじりながら)**
「それだけ、このスコープが狙われてるってことだろ。楽になる日は来ないさ。」
その時、廃工場の外から足音が響き、緊張が場を包んだ。
**夏美(剣を構えながら)**
「誰かが来る……敵?」
**新たなギルド――接触の申し出**
現れたのは、異能スーツを身に纏った一団だった。その中心には、リーダーと思われる青年が立っていた。彼は両手を上げ、敵意がないことを示している。
**青年(落ち着いた声で)**
「待ってくれ、俺たちは敵じゃない。話をしに来ただけだ。」
**和成(険しい表情で)**
「お前たちが誰だろうと信用できる理由はない。ここで何をしに来た?」
**青年**
「俺たちは『セントラルギルド』の者だ。この戦場で生き延びるために、アルカディアと手を組みたいと思っている。」
**夏美(警戒しつつ)**
「手を組む?私たちを利用しようとしてるんじゃないでしょうね。」
青年の後ろにいたメンバーが前に出てきた。彼女はリーダーを制し、直接語りかける。
**女性メンバー(強い眼差しで)**
「私たちだって生き延びるために必死なのよ。この戦争で、一人でも多くの命を救いたい。それには、あなたたちの力が必要。」
**和成(静かに剣を下ろして)**
「話を聞こう。だが、裏切れば容赦はしない。」
**青年(頷きながら)**
「それで十分だ。話をさせてくれ。」
**交渉――スキル奪取の協力**
廃工場の一室で、セントラルギルドのリーダーが計画を説明した。彼らはアルカディアと同じく、スコープの力を活用して敵を制圧しようとしていたが、単独では限界があるという。
**青年**
「スコープを持つ者同士で連携すれば、効率よく戦える。敵も手強いが、協力すれば突破口が見えるはずだ。」
**夏美(冷静に質問して)**
「スコープを持つあなたたちが協力を求めてくる理由は?裏があるとしか思えない。」
**女性メンバー**
「私たちは、この争いを止めたいの。それだけじゃ信じてもらえないなら、一緒に戦うことで証明するしかない。」
その時、外から轟音が響き渡り、廃工場全体が揺れた。
**和成(すぐに立ち上がり)**
「何だ!?」
**ジャク(スコープを覗き込みながら)**
「敵だ!しかも、異能兵器を持ち込んでる!」
**共同戦線――異能兵器との戦闘**
アルカディアとセントラルギルドは手を組み、迫り来る異能兵器部隊に立ち向かう。廃工場周辺に展開した敵は重火器と異能の力で攻撃を仕掛けてきた。
**やーちゃん(拳を構えながら)**
「こんなところで試し打ちってわけか!派手にいくぞ!」
**夏美(冷気を纏いながら)**
「まずは周囲を凍らせて動きを止める!」
夏美の『氷壁展開』が発動し、敵の前線が一時的に動きを止めた。その間に和成が剣を振り上げ、攻撃の号令をかける。
**和成(力強く叫びながら)**
「全員、一斉攻撃だ!」
**セントラルギルドの青年(応じて)**
「了解!『雷神の一撃』!」
青年のスキルが炸裂し、敵の兵士たちを吹き飛ばす。アルカディアとセントラルギルドが互いに連携しながら、次々と敵を撃破していく。
**ジャク(模倣スキルを発動しながら)**
「そいつのスキル、使わせてもらうぜ!『雷神の一撃』!」
ジャクが模倣したスキルで敵をさらに圧倒する。戦闘の末、異能兵器部隊を完全に撃退することに成功した。
**戦闘後――同盟の成立**
敵を退けた後、和成はセントラルギルドのリーダーに向き直り、静かに口を開いた。
**和成(厳しい表情で)**
「今日のところは信用しよう。だが、これで裏切れば終わりだ。」
**青年(真剣に頷いて)**
「ああ、それは分かっている。俺たちも命を懸けているんだ。」
**夏美(警戒を緩めずに)**
「次の戦場で真価を見せてもらうわ。」
こうして、アルカディアはセントラルギルドとの同盟を結び、さらなる戦いに向けて準備を進めていくのだった。