感覚は、あてにならない! 55章 雄二の試験
こんにちは、葉桜 KONです!
近くに銀杏の木があるんですが、その葉ももう落ちる季節になったかぁと、冬が到来したのを感じますねぇ…今日は比較的暖かくて、すごしやすい陽気でした。むしろ熱いくらいでしたね。
それでは本編どうぞ!
「ITSSHY、入れ」
そう試験官に告げられ、部屋に入る。何もない真っ白の部屋だ。
「こんな部屋で何しろっていうんだよ…」
少し歩いていくと、紙が床に落ちていた。
『この部屋には、3つの鍵が落ちている。それぞれ見つけ出し出口の扉も見つけ、この部屋から脱出しろ』
と書かれていた。鍵といっても、この部屋から探し出すのは至難の業だぞ…だって何の目印もねぇんだから…どうしろってまぁ探すだけ探してみるか。
それにしても、制限時間はないのだろうか?さっきの紙には何も書かれていなかったが…
また少し歩いたところに、先ほどよりも大きな紙が落ちていた。
『制限時間はこの部屋に入ってから30分、ここの大まかな地図だ』
と紙には地図がかなりおおざっぱだけど書かれていた。といっても、どこに向かおうにも方角がわからない、俺が目印にできるのはこの紙と、さっきの紙、そして入ってきた入り口だけだ。
その入り口や、紙はこの地図には書かれていない。
どうしろっていうんだ、でも距離は書かれている。一つ見つけたら、後はすぐに見つけられるような仕組みだな。だったら、一番距離が短い鍵から探していくのが理想だが、その場合この紙が置かれた場所からの距離を円の半径として、円形に探していく必要がある。距離を測ることは俺の能力でできるが、円を描くことはできない。だったら、俺が目視で確認できる範囲をパスして、その距離と紙までを行ったり来たりして円を書いていけば見つけられるか。
っと、案の定結構早くに見つかったな。と言ったものの一個見つけるだけで、体感だけど、もう時すでに30分は経過しているだろうな、ここからはもすぐに見つけられるし、もうちょっとで見つかるけど。
この試験、莉乃が受けてたら無理だったろうな。かなり数学の知識が必要だったし。そもそもどうやって見つけるかまでの、プロセスすらわからなかったと思う…
まぁあと一つもさっさと見つけて脱出しますか。
「おかしいなぁ、ここらへんだと思うんだが…まさか地図が間違ってるとか?だとしたら見つけられないんだが…どうしろっていうんだよ」
どうみても、掘れるような床ではないし天井も見てみたけど何もない、仕掛けが何かしらあるのかもしれないけど…
と思ったけど、触ったら姿を現した。これは誰かの能力がかけられてたのか。まぁたまたまなんだけど。さぁさっさとこんなところ脱出しちまって終わりにしよ
「ふー、やっと出れた。あれ莉乃はもう先に出てたのか。君徳はまた別の棟で試験だもんな」
「まずは脱出おめでとうございます。試験は合格です。君徳さんのことが気になるようであれば、第4塔35階まで行ってみてください。それでは」
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