レアカードの条件
レアカードになろう。
藤原和博氏などのそんな文言が聞かれてから少し経つ。
特別な年2020年。いろんな働き方が始まり、合わせて希望退職者を募る企業も増えている。
どんな時代でも生き残るにはどうしたらいいだろう?
欲しがられるカードになればいい。
それはどんなカードだろう。
東大出身。ハーバード大学出身。MIT出身。清華大学出身。
主席卒業なんてついてたら余計素晴らしいだろう。
甲子園優勝。最優秀投手。インハイ王者。
英検、独検、中検、仏検全部持ってるマルチリンガル。
欲しいカードを挙げることはできるだろう。
だがそのカードになることができるのは一握りの人物。
あなたがそうであるのであれば申し訳ない。ここで読むのをやめたほうがいいだろう。
興味がある方はいくつかの著書で多くの角度からわかりやすく説明してくれている藤原和博氏の本を読んでいただくことをお勧めします。
私は2017年ごろにざっとネット記事で読んだ程度なので、正確な内容についてはそちらを参照していただければと存じます。
どちらかといえば転職における捉え方として読んでいただけるといいかもしれません。
・エッセンス
・解釈
といった形のシンプルなお話です。
―――エッセンス―――
300時間。1万時間。物事を学べば、概要を知れる。マスターできる。と言われている。
資格であれば日商簿記3級は4/10(累計平均合格率)、2級は3/10、1級は1/10である。
ちなみに1級合格者は試験全体への応募者(興味を持つ人)で考えると1/200つまり200人に1人のレア度となる。
わかりやすく資格(到達ライン)と合格率(レア度)があるものだけではないがそういったものを組み合わせる。例えば
心理カウンセラーが簿記1級とFP1級を持っている。経営者の悩みのケアができるかもしれない。
中小企業診断士も併せていたら、中小企業の良き理解者として活躍できるかもしれない。
そしてそういった人の社交場になっていく可能性もある。
そうなれば経営コンサルタントの起業で働くか、起業するというのも見えてくるかもしれない。
FPが簿記と心理カウンセラーをつなげて広い範囲に対応できそうな感じである。
例えばそろばん検定、電卓検定、簿記、Word検定あたりでレア度を上げると「経理の鬼」ではあるかもしれないが、少し狭い範囲の活躍になってしまうかもしれない。
2個近いところ1個は少し遠く。これがポイントになるようだ。
―――解 釈―――
わかりやすく説明してもらえるほど、実践に置き換えづらいことがある。
能力の掛け算は結果自分の価値を上げることは間違いないだろう。
だがその一歩は時に重く感じるかもしれない。
私は常に「らしさ」を心がけているが無理は「らしさ」を薄める。削る。
だから、持ってるものを洗い出す。3人に1人のことでもいい。資格はそういった点ではわかりやすくていい。営業7年、接待ゴルフばっかやってましたとかでも良い。ゴルフがうまくなることよりも、ある程度同じくらいで回れて相手が楽しんでもらえるコツを教えてもらうほうが価値があることもある。
・持ってるものの順番を変えてみる。
MR営業7年×接待ゴルフ 接待ゴルフ×MR営業7年
・意外性を考えてみる。
アパレル営業×建築士 (建築士×アパレル営業)
・シンプル化
好きなことが関わる仕事、場所×意外性
2つ決めてみたら、最後の一つ。ここに300時間、1万時間で組み合わせたら面白そう。と思うことを付け加える。
わくわくしたならいい傾向。
―――レアカードの条件―――
楽しくないことから人はあまり学べない。数年耐えることは必要なことも多い。
でもそのあとも「仕方なく」働いていたらきっと仕事から学ぶことが少ないだろう。
組み合わせれば確かにレア度は上がる。ただ組み合わせることだけ考えていくと壁に当たったときに逃げの思考の習慣がついてしまうかもしれない。
掛け算である以上-をかければ-の結果になってしまう。感情なので常にではないと思うが、去年と変わってないなと思う場合なんかは何か-あるかもしれない。
減らせるのであれば減らせばよい。
話を戻そう。
「なって終わりではない」
ということだ。300時間、1万時間で習得したものを1000時間、5万時間へと学び続けることだ。
だから本当のレアカードの条件はそれを素で(自分らしく)楽しめることだ。
ご覧いただきありがとうございます。
補足などありましたらコメントいただければ幸いです。