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自称無職の元勇者  作者: そーらんちゃ
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出会い1

少し短いですが許してください((。´・ω・)。´_ _))ペコ

帝国歴51年。

昔勇者の裏切りにあった国として有名なバレット帝国に有望な勇者が誕生したと話題になった。

容姿もよく、実力も過去最高、性格は温厚でみんなが求める勇者としてこれ以上にない人物だ。

その人物に対して文句を垂らす人物がいた。


「で、どーなのよ。元勇者様。」

「んー、彼は表向きはいいんだがなあ。モンスターの討伐方法がなあ、、、」

「どんな感じなの?」

「んー、レベルが低い相手に対して、異常なまでの攻撃。特に人型に対しての異常なオーバーキル。

 パーティーメンバーの変わりようの速さ、、どうも匂うんだよなあ、」


そう、彼にはたった一つだけ欠点があった。

それは、モンスターに対しての異常なまでのオーバーキルである。

あまりの無慈悲さにパーティーを辞退するものもいるほどだ。


「そこらへん、どう思うよ元魔王様。」

「んー、そうね。昔モンスターと何かあったとかそういう理由じゃない?

 よくあるでしょ。最近ギルドで話題のウルフハンターみたいに。」


確かに、特定のモンスターへのうらみを糧に、特定のモンスターを狩り、職にしている人物は多くいる。最近では、ウルフハンターというジョブにつく少年がギルドで最高ランクのS5ランクついたことで問題話題になっている。彼は納得したようで考えるのをやめる。


「なるほどねえ、まあ、俺には関係ないがな。」

「それはそうと、仕事はどうなったの?」

「げっ、」

「まだ探してないの!?」

「ま、まあ元勇者だし見つけようとおもえばいくらでも、、」

「じゃあ、この生活はどうなのよ!」


そういって指を刺されたのは住んでいる家であった。

床にはいくつか穴が開き、天井は今にも剥がれそうな板。窓もガタが来て閉めるのもやっとだ。


「なんでこんなダメ人間についてきちゃったんだろう、、魔王城にもどりたい、、。」

「まあまあ、そう言わんで。これもこれでけっこー楽しいっしょ!ボア系の肉とかもおいしいし!」

「お肉がおいしいのは、認める。けど!それとこれとは話が違う!」

「はい、すみません、、。」

「私も居候してていうのもなんだけどさ、、。」

「エレナ、俺さ」

「どうしたの真剣な顔して、?」

「無職がいいんだ。」


彼は真剣に、大真面目に言った。無職がいい。と。


「は?」


大きな赤い目を見開き、深紅の髪を逆立てながら今日も彼女は言う。


「働けえええええええ!!!!!!!!!!!」








「痛ってー、、何も魔力込みでたたかなくても、、」


俺だって分かってはいる。さすがにこのままではまずい、と。

しかし嫌なのだ。大好きなエレナの元を離れるのが。

彼女は魔族であるため公の場に顔を出すことはできない。そのため、お金を稼ごうにも稼げないのだ。彼女は一度真剣に、娼婦になる。と言い出したが、もちろん反対した。じゃあ、どうすればいい、と大喧嘩にもなった。


「どうしたものかねぇ」


フラフラと街を歩きながら仕事募集の表記を見る。

給仕募集、稽古募集、店員募集…。

いつもみる募集表記の中に見慣れないものがあった。


「ん?討伐依頼?」


街の中で討伐依頼とはまた珍しい。

討伐依頼は基本的にはギルドに貼ってある。

生活系のものもギルドに貼ってあるが、ギルドに貼ってあるクエストを受けるにはギルドの登録が必要だ。

もう10年たち、更新もしていないので自分の登録証はもうないが、また登録するの面倒であるし、討伐依頼となると、、、やっぱり面倒。そのためギルドには長らく行っていないが、それは変わってないはずである。


「どれどれ、内容は?

ホブゴブリンの討伐、報酬は5000マニ。」


おかしい、明らかにこの依頼には何かある。

ホブゴブリンとは、ゴブリンの上位種でギルドだと中級の冒険者が受けるような依頼である。

報酬は基本的に1000マニくらいで仮に達成報酬が追加されても2000マニもいくことはないはずだ。


「お兄ちゃん、」

「ん?」


依頼表を眺めていると足元には小さな子供がこちらを見てたっていた。

体はひどく小さくやせ細っており、本来ならとてもきれいであろう金色の髪も汚れ、灰をかぶっていた。見た目で判断するのはよくないことだが、手足の傷から見て奴隷であるのだろうと推測した。

しかし、そうだとしたらこの額を払えるとは考えにくい。


「この依頼、受けてくれるの?」


正直いうとこれは断るべきだ。

最近は物騒なことが多いし、この手の依頼は薬物や裏組織が関与していることもある。

しかし、子供の状態をみるととても断りずらい。


「よし、受けよう。」

「ほんとに!?いいの、、?」


そういうと子供はにかっと笑った。


「おう、なにがあったか、話してくれるか?」

「うん、えっとこれは二日くらい前なんだけどね、」


そういうと子供は依頼の経緯を話始めた。


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