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人生リセット  作者: 大野ユウヤ
6/7

第5話

今回から松風達也編が始まります。

最後まで読んでいただけると幸いです!

(あいつ、誰?)



(なんであんな奴が霧崎さんと話しなんかしてんの?)



(ゴミの分際で霧崎さんに近づくんじゃね!)



などの話しをこの1ヶ月でよく聞くようになりました。

まぁそりゃ俺みたいな中の中の奴が上の上のアイドルみたいな奴と話し合ってたらそうなるか。



(まじで先が思いやられる。)



(何が思いやられるって?)



この声の主はもう察しがつく、というか他にこいつ以外ありえない。



(なんでもねぇーよ、芝谷)



そう言うと芝谷は不機嫌そうにこう返してきた。



(あのさぁ、太陽?)



(なに?)



(芝谷はやめてくれない?

私の今の名前霧崎なんだけど。)



(そういえば忘れてた。ごめんご。)



(本当にわかってんのかよ?)



俺と彼女は訳あって3年前にタイムスリップしてしまった。

事の発端は俺のあの一言から始まったのだが、まさかあんな形で3年前に戻ってくるとは俺も彼女も思ってはいなかったと思う。



3年前に戻ってきたはいいが、前とは変わらず俺はクラスではボッチでいる。

一つ変わったことといえば定期的に芝谷が俺のクラスに喋りに来ること。

この行為のせいで周りの男子共の視線が俺に突き刺さる毎日だ。



(てか、お前はなんでいちいち俺のクラスに来るんだ?)



(クラスに喋る人がいないから親友のあんたのところにわざわざ喋りに来てやってんの!

有り難く思え!)



「こいつ日に日に口が悪くなってないか?」



こんなことを最初は思っていたが、

よくよく考えてみると、彼女は重大なことを口にしているのを俺は聞き逃さなかった。



(ちょっとまって、お前クラスの奴らとつるんでないの?)



(うん。つるんでない。)



(なんで?お前ぐらいだったらいろんなやつから声かけられただろ?)



(うん、最初はいろんな人から声がかかったんだけど、全部断った。)



(は?なんで?)



彼女は笑みを浮かべて言ってきた。



(本当の自分を理解してくれる親友といる方が私的にはそっちの方がいい。たとえ周りに自分を理解してくれる人が現れたとしても、私は君といることを選んだよ。)



(それは遠回しに俺のことを好きって言ってるのか?)



(ちげーよ!バカ!)



こんなことを言っているが内心俺はうるっときていた。

こんなことを言ってくれたのは生まれ始めてだったから。



(まぁ、なんだありがとう。)



(それはどうも!)



いつも通りの会話。

いつも通りの俺達。

こんな関係が続いていくのかと思っているときだった。



(何二人でコソコソ話してんの?)



(うん?)



横からいきなり話しかけてきたのは、

高身長かつ顔がどう見てもイケメンの男だった。



(あのー、誰?)



(え?なんで知らないの?)



(へ?)



芝谷は知っているようだったが、

俺はこんなイケメン知らなかった。

そんなことを思っているとイケメンの方から喋ってきた。



(えーと、俺は松風達也って言うんだけど

一応お前と同じクラスメートなんだんけど。)



俺は名前を聞いてやっと思い出した。



(あー確かここの弱小野球部の希望の星だったけ?)



(そうそうって!弱小は余計だ!)



ほほう、軽くノリツッコミはできる

イケメンらしい。

まぁ、弱小は本当なんだけど。



(そんな野球部の希望の星が俺達になんようだ?)



俺が尋ねると松風はニヤリと笑い口を開いた。



(いやー!お前らいつも一緒にいるし、しかも霧崎に関しては2組なのに、よく4組に喋りにきてるからさぁ!お前らそういう関係なのかなぁと思ってさ!)



あー、なるほどこいつは俺達が付き合ってるんじゃないか、疑ってるのか。

じゃあこう言ってやろう。



(それはない)

(それはない)



俺と芝谷は同じタイミングでハモってしまった。



(そこで同じ回答でしかもハモるとはやっぱりお前ら付き合ってんのか?)



(だからちげーよ!)

(だからちげーよ!)



またハモった。



(あのー、太陽さん?やめてくれます?)



(霧崎さんこそやめてもらえます?)



(はははは、お前ら面白いわ!)



(なにがだよ!)

(なにがだよ!)



またハモった。

その瞬間芝谷の顔が今まで見たことがない

怖い表情になっていた。



(太陽くーーーん?)



(いやいや、わざとじゃないんだって!)



(はははは)



こいつはさっきから何を笑っているんだ?

お前がそもそもの原因でこんなことになってるって言うのに。



その後、授業の始まるチャイムのおかげで芝谷に何もされなくてすんだ。

そしてそもそもの原因くんはチャイムが鳴るなりすぐに自分の席に戻っていった。

そして放課後、今日は芝谷が図書委員の仕事があるとかで、俺は久しぶりに一人で帰る予定だったのだが、



(おう!お前も帰りか?)



松風に捕まってしまった。



(そうだけど、なに?)



(今日俺、部活ねーからさぁ!

一緒に帰ろうぜ!)



(は?)



こうして松風とともに帰ることになりました。


見て頂きありがとうございました!

次回もよろしくお願いします!

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