第3話
第三話になります!
最後まで読んでいただけると幸いです!
(はぁ!)
俺は目が覚めた。
目が覚めて俺の視界に入ってきたのは
自分の部屋だった。
(なんで、自分の部屋にいるんだ?
それに、芝谷はどうなったんだ?)
イマイチ状況が読み込めなかった。
どうして俺がここに居るのかも、芝谷があの後どうなったかもわからない。
ふとカレンダーの方に目を向けると俺はあることに気づいた。
(え?なんで日付が3年前の入学式の日になってるんだ?)
俺はそこで少し違和感を感じ、あたり一面を良く見てみた。
するとそこにはまだ一回も使われていないと思われるブレザーや本の数が明らかに少ない本棚や今はもうないはずのパソコンがあった。
そこで俺はやっと今自分の身に何が起きているのか、理解することができた。
(まさか、俺って今3年前にタイムスリップしてるのか?)
そう思ったときだった。
下から母の声が俺の部屋に響き渡った。
(太陽!今日あんた入学式でしょ!早く下にご飯食べにきなさい!)
俺はこの母の声で確信することができた。
(間違いない。俺は今3年前にいるんだ。)
下に行きご飯を食べ、すぐに俺は学校に向かったのだった。
学校につくとまず校門のすぐ先にクラス発表の看板があった。
(確か俺は、4組だったはずだけど。)
恐る恐る4組の方を見るとちゃんとそこには俺の名前があった。
(さすがに、クラスは前と一緒だよな。)
俺は少し、胸をなでおろした。
(そういえば、1年のときの芝谷ってどこのクラスなんだ?)
芝谷の名前を探したがどこにも名前が載っていなかった。
(なんで?無いんだ?)
俺は嫌な予感がした。
(まさか、俺だけが3年前の世界に飛ばされて、タイムスリップする前の芝谷は3年前に飛ばされることなくそのまま息をひきとってしまったのでは?その影響か何かで今俺がいるこの世界で芝谷は、、、、)
俺の身体はこの時凄く震えていたと思う。
この後の体育館で行われた入学式で彼女の姿を見かけることはなかった。
入学式が終わり、教室に戻っている最中に耳に入った情報があった。
(な?あの2組の子めっちゃ可愛くなかった?)
(それ俺も思った!多分この学年で一番可愛いんじゃないか?)
俺はそれを聞いたとき芝谷だと思ったが、名前が霧崎という名前の子だとの情報を聞いて俺は深く落ち込み、こんなことを思ってしまった。
(初めて心の底から友達と呼べるやつに出逢ったのに、それも全て消えてしまった。
こんなことになるのだったら初めからあの時芝谷にあんな事を言うじゃなかった)
俺はいまさらながら後悔した。
その後のHRも終わり、今日はこれで学校は終わりという流れになった。
ここにもう用はなかった俺は、すぐに帰ろうと思い下駄箱に向かった。
そして、靴を取り出そうとしたときだった。
(なんだこれ?手紙?)
そこには手紙が入っていた。
俺はすぐさまそれ読んだ。
そこに書かれていたのは、
(屋上に来てください。)
という一言だけだった。
すぐに屋上に俺は向かった。
屋上のドアを開けるとそこには女の子が立っていた。
ドア開ける音が聞こえたのか女の子はこっちを向き歩み寄ってくる。
そしてはっきり顔が見えた瞬間俺は固まってしまった。
だってそこに立っていたのは芝谷だったからである。
彼女は固まっている俺にこんなことを聞いてきた。
(こんにちは。霧崎桜です。
さっそくなんだけど君に聞きたいことがあります。)
霧崎と聞いた瞬間、俺は、
「芝谷じゃないのか?」
と心の中で思ってしまったが、顔を見ればどう見ても芝谷にしか見えなかった。
そして彼女はこう聞いてきた。
(あなたは私の友達の太陽ですか?)
その言葉に俺はすごい驚いた。
俺の事をそんなふうに下で呼んでくるやつなんて一人しかいなかった。
そして俺はこう答えた。
(友達なんかじゃない。)
それを聞いた彼女は凄く落ち込んだ顔でこう言ってきた。
(あ、そうなんだ。ごめんね。変なこと聞いて。)
そして彼女はその場をさろうとしたが、
俺は彼女の腕を掴んだ。
掴まれた彼女はすごい驚いた表情をしていた。そんな彼女に俺はこう言った。
(友達なんかじゃない。
俺とお前は初めてわかりあえた親友だ!)
俺の言葉を聞いて彼女の目には大粒の涙が溢れかえっていた。
読んでいただきありがとうございます!
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