プロローグ
初めて書く小説なので上手く書けていないところもありますが
最後まで読んでいただけると幸いです。
俺には、友達がいない。
友達を作る機会などいくらでもあった。
じゃあなぜ、作る機会があったのに作ろうとしなかったのか、それは多分一人になりたかったのだと自分では思う。
小学校、中学校と俺は高校に入る前までは、自慢ではないが結構な数の友達がいた。
同じ部活の友達、他部活の友達、クラスの友達、数えればキリがないくらいこの時の俺には
友達がいた。
あの時はすごい充実していた…とは俺は思ってはいない。
何故なら俺は、表の顔だけでやってきたからだ。
人は誰しもが表の顔と裏の顔を使い分けて生きている。
俺は、学校でも家でも表の顔を使ってきた。
いや、使ってきたというより使わないとやっていけなかった。
俺の学校での立ち位置はムードメーカー的な立ち位置だった。
毎日毎日、学校で笑顔を振りまいて、人を笑かして、家でも、笑顔を振りまいて、誰かを笑かしての繰り返しの日々だった。
こんなことを繰り返しやっている自分が心の底から嫌いだった。
嘘の笑顔を作って、嘘の言葉で人を笑かして、これの何がたのしいのか。
でも、そうやって人と関わっていくしかあの時の俺には方法がなかったのだと思う。
一度でもその立ち位置に定着してしまうと、もう後には引き返せない。
引き返してしまうと、その立ち位置に違うやつが入ってくる。
入ってきたらどうなるかというと、簡単な話立ち位置がなくなって居場所がなくなる。
居場所がなくなるとどうなるか、もうわかっている通りボッチになる。
当時の俺は多分、ボッチになりたくなくて自分を偽っていたのだと思う。
今思えば、このことが原因で高校では一人でいたのかもしれない。
偽りの自分を装うのに疲れてしまったから。
読んでいただきありがとうございます。
続きは、近日中に投稿します。