第7話
アイリスと剣持は屋敷を出て、街中を二人仲良く睦まじく歩いていた。
「おや! アイリスお嬢様おはようございます」
「おばさん、おはようございます」
「そちらさんは?」
「紹介します! 私の婚約者です」
「まぁ、婚約者の方でしたか。アイリスお嬢様おめでとうございます」
「ありがとうございます! 紹介します聖・剣持様です」
「初めまして聖・剣持です。宜しくお願いします」
「はい、此方こそ宜しくお願いします。私は、宝石店を営んでいます」
「そうなんですね。其れは良かったです。アイリス此処で、婚約指輪を買っていこう」
「それもそうですね」
其処で、偶然に出会ったおばさんの店で婚約指輪を買うことになった。
「後は、家具などを買わないといけませんね。其と、冒険者登録をしましょう」
「冒険者?」
「はい! 冒険者とは、魔物討伐を受けたり、護衛をしたり、ダンジョンを攻略したり、盗賊退治をしたり、する物が冒険者です」
「成る程、解りやすいですね。確かに便利な物ですね。」
「一応、身分証明にもなっています」
「分かりました。後で、冒険者登録をしに行きましょう」
二人は他愛もない会話をしながら、家具屋に向かった。
しかし、なんだろう? 誰かに後を着いてきてる? まさか、アイリスを狙ってるんじゃ無いだろうな? もし、狙ってるんだったら半殺しにしなければな。 俺の可愛い、婚約者を守らなくてはな。 其にアイリスは、気付いて無いな。
「ふふんふふん!!!」
楽しそうに、横で鼻唄を歌っているアイリスだった。
其を見て剣持は、滅茶苦茶可愛い過ぎると、心の中で悶えていた。
「剣聖様、家具屋に着きました」
「此処が、家具屋ですか?」
「はい! そうです」
中から店員らしき男性が出てきて、此方を見た瞬間に驚いた顔をして、「店長ぉぉぉぉ」と叫んで中から店長が出てきた。
「此は、いらっしゃいませアイリスお嬢様」
「はい! こんにちはおじさん」
「此方の方は?」
「私の婚約者です!」
「おめでとうございます。街の心配事でしたので、安心しました」
「なッ!!」
顔を真っ赤にさせながら、プルプル身体が震わせていた。
「おじさん、何ですかー?」
「だって、アイリスお嬢様は武芸を嗜んでいて普通の男性は寄り付かないですよ」
「私は、只護身用として習っただけです」
「・・・其でも騎士より、強いくないですか?・・・其に・・異名も有りますし・・・」
「絶対に、言わないで下さい」
「分かりました。其で何をお求めで?」
「はい! 私達の家具を買いに来ました」
「分かりました。ベッドは大きい物で、お値段が100万円します」
「其でお願いします」
こうして二人は、家具屋で買い物が終わり次に冒険者登録をしに行く事にしたが、後を付けている奴等を片付けないとな。
「アイリス、後を付けている奴等が居るから、始末した後に冒険者登録をしよう」
「後を付けている人達が、居るのですか? 仕方ありませんね。 私が始末してきます」
「大丈夫か?」
「えぇ、大丈夫です。伊達に、剣舞の名を貰っていませんから」
「じゃあ頼むな」
剣持は、アイリスに抱擁をした。
「ッ!!」
「ありがとうございます。気持ちが、楽になりました。では行ってきます」
「あぁ、気を付けて」
アイリスは人気の無い路地裏に回り中に入って行くと、其処には大人5が、待ち構えていた。
「ゲヘヘ、よう姉ちゃん俺達と遊ぼうぜ」
「たっぷりと、その身体を楽しませてくれよ」
「黙りなさい、下衆共」
「ほぅ・・・俺達を前にしても、怯まないとは中々だな」
「貴女方は、何者ですか?」
「あんたには、教える義理はねぇ」
「行くぞ、テメェら」
アイリスは、男達二人を一閃にした。
男達の身体は崩れ落ち動かなくなった。
「あり得ない、まさか俺達が殺られるとは」
「弱いにも程がありますよ」
「・・・おい姉ちゃん、何者何だ?」
「冥土の土産に教えてあげますよ。私の名前はアイリスですよ」
「「「ッ!!」」」
「アイリスだと・・・」
「ヤバい奴を狙ってしまった。まさか・・・剣舞だとはな・・・」
「此で、お話は終わりにしましょう」
「ま、ま、待ってくれ。頼むな助けてくれ」
「・・・助けませんよ。大人しく、この世から消えてください」
「ッ!!・・・くそったれ」
男達は皆アイリスの剣戟によって、全滅した。
「私に挑んだ事を、あの世で後悔しなさい」
アイリスは、何事も無いように婚約者の元に向かった。
「ドン!!! お疲れ様」
「はい!」
「奴等は?」
「もう、追って来ません」
「そうか。其では気を取り直して、冒険者登録をしに行こう!」
「はい!」
こうして二人は報告、冒険者登録をしに行くことになたった。
次回冒険者登録をする