第10話
目が覚め、隣を見たら産まれたままの、姿でアイリスはすやすや寝ていて、たまに「剣聖様・・・・好きです」寝言が聞こえてきた。
「アイリス朝だ。起きろ」
「ふぁ。おはようございます」
照れながら、挨拶をした。
「おはよう」
「準備をしてくれ」
「はい!」
こうして二人は、着替えて、朝食を食べ、アイリスは、読者をし、剣持は、騎士団の稽古をし、1日を過ごした。
次の朝は、屋敷の中が緊張感が増していた。
「皆、おはよう」
「「「「おはようございます」」」」
「今日は、王家の者達が来るから、粗相の無いように」
「「「「はい!畏まりました」」」」
そう、言っている間に王家の人達がやって来た。
「ようこそお出でくださいました。領主をしています、アルファード・リースと言います。今日は宜しくお願い致します」
「同じく、アルファード・リースの妻のエミリー・リースと言います。宜しくお願い致します」
「うむ、我は、エドワード・リンゼルで、この国の王をしている。今日は宜しく、そして」
「私は、エドワード・リンゼルの娘で、第1王女のアリス・リンゼルと言います。宜しくお願いします」
此処までが、定型文
「よく来たな。我が友よ」
「おぉ、来たぞ友よ」
「居間に案内する」
「分かった」
王家達は居間に移動を開始した。
「いらっしゃいませ。娘のアイリス・リースです。宜しくお願い致します」
「初めまして、アイリス・リースの婚約者で、聖・剣持と言います。宜しくお願い致します。其と、私は迷い人です」
「ほぉ。迷い人か。珍しいな。其でも、アルファードが認めたアイリスの婚約者だ。我は何も言うまいて。其に、中々の強者だし、カッコいいな」
「ありがとうございます」
「迷い人ですか。まぁ、素敵!」
アリスが、惚れ始めたか。アハハハハ、中々の強者で、全く隙が無いな。此は貴族にしたいな。
「其で、陛下ご用は何でしょうか?」
「あぁそうだな。其よりも、堅苦しいぞ!公の、場でも無いからな」
「分かりました。其で、エド来た理由は?」
「アルの娘の婚約者を見るためと、祝福に来たのだよ」
「成る程、分かった」
「少し、娘と婚約者と話をさせてくれないか?」
「まさか!」
「想っている通だ。娘を娶って貰う為だ」
「分かった。昔からの、約束だからな。但し両方が気に入ればだからな」
「分かったよ。娶って貰ったら、平民では難しいから、爵位をやらなければな」
「まぁ、そうだろな」
「アリス、二人きりで、剣持殿と話してきなさい」
「はい!分かりました。剣持様、宜しくお願いします」
「此方こそ宜しくお願いします」
二人は、仲良く楽しそうに会話をするのだった。
其から、時間が過ぎ二人は戻ってきた。
二人を観ると、真っ赤な顔で戻ってきた。
陛下とアルファードは、顔を見合せニヤリと笑い、上手く言ったと心の中で笑った。
「アリス、剣持殿と婚約したいか?」
「はい!剣持様と婚約したいです」
「剣持殿、娘を娶ってくれるか?」
「分かりました。王女殿下を娶ります」
屋敷の中は、祝福の歓声で一杯だった。
めでたく、剣持は二人目の婚約者が出来たのだった。
午前中の話だった。
次回領主の街の外でなにかが起こる