友人その頃
悪魔との契約、それにより世界は変化した。これ以上ないほどに根本から。
適応したのだ。おかしなほどに。
まず、女性の結婚できる年齢が変化した。十八歳だったのが、一〇歳にまでに下がった。外見年齢は、七歳と半年だ。
誰でも思うだろ、それ同世代の子供に有利だろ、と。
それから国会で審議され、学校が共学から別学になった。
男子は力を持つ者としての責任そして、どんな職種にでも就ける教養を。女子はそ身に起こる危険と、自由な選択肢が与えられた。
国として二〇〇年前から異常な発展と変化があった。
騎士団として初代よりも強い十四代騎士王が現れもした、
そして今日ある事実が消えた。それは・・・
友也は小さなアパートの一室でいつも通り新聞の朝刊を読んでいた。
「第十六代騎士王はやはり、愚かだ」
友也はそう呟く。
「ペドフィリア戦闘の強化合宿、か」
「この国始まって以来の愚行だな」
ペドフィリアは神出鬼没であるため一定の場所にいない。
騎士王がこの国を少しの間と言えども離れるのは危険だ。
「ん? 何かが違う」
「大事なことが抜けている?」
友也は兵士棟に出かける支度をし、外に出かけた。
今日の空は雲一つない青空である。友也はこの空の下を歩き兵士棟に向かった。
「おはよう」
友也は掃除をしていた昨日入った新人二人、福居兄弟に挨拶をした。
「「おはようございます」」
そこで友也は、二人に聞いた。
「君達の試験をしたのって、誰?」
二人は考える素振りすらせず答えた。
「「騎士王様ですよ」」
二人はなんでこんな質問をするのか聞いてきた。
「いや、何でもない」
友也は頑張れと、二人に言ってその場所から離れて行った。
「やはり、何かがおかしい」
友也は考える。
「昨日、騎士王様はここには来ていない」
友也は考える。何故ないことがあることになっているのかを。
「そうか」
友也はたどり着いた。真実に。
「記憶がない、それとも間違っている?」
「それならば」
友也はとある力を使用した。
辺り一帯が白く光った。
「そう言うことか」
友也は全て思い出していた。
すると、このときを待っていたかのように電話がなった。
確認すると友也やみんなが忘れていた好児からだった。
「もしもし」
友也は電話に出た。
『友也? なんか大変なことなったんだけど』
いつもと声が違うことを友也は指摘した。
『その件なんだ、早く来い』
電話が切れた。
「何なんだ?」
友也は走り出した、友人好児の元へ。
ピンポーン
「はぁーい」
そう言って出てきたのは白髪の幼女だった。
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