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地震②
「どうしようか」
好美は震源でそうつぶやいた。
「取引するか」
《取引を開始します》
《魂による取引を開始します》
《あらゆる事象を消滅するエネルギーを提供します》
《魂の三分の一を要求します》
《対価を受け取りました》
《取引を実行します》
《取引完了》
《取引に使える魂は残り三分の二です》
好美の右手に真っ黒な玉が現れた。
「これが消滅エネルギーか」
好美はそうつぶやき、その消滅エネルギーを使った。
地面の震源に押し当てた。
「すごいな」
すると、みるみる内に地震が止まり地震によって起きた被害までもがなかったかのように元通りになった。
好美は地面に倒れ伏した。
魂での取引はとてつもない疲労を与えたようだ。
好美は疲れに任せて意識を失った。
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