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地震①

地震が起きた。

「おい、どうなっている」

 律は戸惑っていた。

「ようやく討伐が終わったと思ったら、これだ」

 律はため息をついた。

「友也、いるか」

 律は友也を呼んだ。

「律、この地震は何だ?」

 友也が近づいてきた。

「分からない、お前んl『正常化』で何とかならないか?」

 律はそう友也に頼んだ。

「やってみる」

 辺り一帯が白く光った。

 しかし、何も起こらなかった。

「無理だったな」

 友也の力が効かなかった。

「おそらく、俺以上の力によって起こされたものだろう」

 友也はしっかりと考察した。

「そうなのか?」

「ああ」

 次第に地震が大きくなる。

「友也、律」

 誰かが二人を呼んでいる。

「ああ、好美か」

「どうした、その左腕」

 友也は左腕のことを指摘した。

「それがな」

 好美は福居のことを話した。

「そんなことがあったのか」

「ひどいな、あいつ」

友也と律は怒っていた。

「おそらく、あいつの力『分離』で地震が起こったのは間違いない」

 好美は言った。

「確かにその可能性や高そうだな」

 律も賛同してくれた。

「どういうことだ?」

 友也は分かっていないようだった。

「あらかじめ地震が起きるところを分離して、放置する」

 好美は説明する。

「その後、死んだら『分離』が解除され地震が起きるっていう仕組みだ」

 好美は友也に説明した。

「そう言うことか」

 友也は納得したようだ。

「それにしても、どうやって止める」

 律は今の問題を提起した。

「友也の『正常化』も効かないんだったよな?」

 好美は確認するようにそう言った。

「ああ、そうだ」

 友也は頷いた。

「仙術で食い止めておいてくれるか?」

 好美は律に頼んだ。

「お前が片づけるのか?」

 律は聞いた。

「ああ、悪魔の眷属なめんな」

 好美はそう言って、震源に向かって行った。

「仙人達、抑制の仙術を使うぞ」

 律は周りの仙人に呼びかけた

「俺は幼女達を護りに行くか」

 友也達騎士団は幼女の防御に専念するようだ。

 騎士団兵士が幼女を護り、

 仙人が地震を抑え、

 好美が地震を完全に止める。

 この三役割で地震を止める。




「抑制開始!」

 女学院にいる全ての仙人が抑制を始めた。

「これを続けろ!」

 律は仙人達に指示を飛ばす。

「あとは好美が止めるのを信じて待て」




「愛ちゃん、どうだった?」

 千恵が愛に聞いた。

「好美ちゃんと付き合うことになったんだ」

 愛はあったことを話した。

「本当! よかったね」

 千恵は自分のことのように喜んだ。

「うん!」

 愛は笑顔で頷いた。

「でも、このあとどうなるのかな?」

 千恵は不安そうな声で言った。

「好美ちゃんが何とかしてくれるよ」

 愛は千恵の手を握った。

 地震が治まり始めた。

「皆さん、今、一人の少女がこの地震を止めようとしてくれています」

 友也がみんなに語りかけるように行った。

「皆さん、安心してください。きっと助かります」

 心なしか地震への恐怖心はみんなの心からなくなっていた。

読んで頂きありがとうございました。

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