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裏切り④

「好美ちゃん遅いね」

 千恵がつぶやいた。

「確かに遅いね」

 愛も同意する。

「何してるんだろうね」

 千恵を愛は未だに戻ってこない友人を心配していた。

 愛がふと窓の外を見たとき気づいたようだ。

「何あれ?」

 愛がつぶやく。

「愛?」

 千恵はどうしたのか愛に聞いた。

「あれって、何?」

 愛はそれを指さしながらそう言った。

 そこには、何千体ものペドフィリアがいたのだ。




「数は今も増え続けているぞ」

 好美は『全知』によって知り得たことを伝えていた。

「そうか」

 律はため息をつきながらそう言った。

「じゃあ、一切合切蹴散らしますか」

 律はそう言って部隊編成を決め、部下の仙人を送り出した。

「全く、どうやって入って来たんだ?」

 律は自身が仙術で張った結界を破られたことに驚いていた。

「それは今、考えることじゃないぞ」

 好美は律に言った。

「友也でもこの量は無理だよな?」

 好美は一応、友也に聞いた。

「俺の『正常化』でも無理だ、でかすぎる」

 友也は首を横に振った。

「そうだよな」

 好美は考えていたようだが、何も思い付かなかったのか

「もう、蹴散らすしかないな」

 という脳筋な手段を出した。

「それでいいか?」

 好美は二人に聞いた。

「いいぜ」

「俺も」

 二人共了承してくれた。

「じゃあ、生きてまた会おうな」

 好美は二人に言った。

「じゃあな、好美」

「頑張れよ」

 そして三人は動き出した。




 愛達、女生徒は体育館に集まっていた。

「私達が防衛するので安心してください」

 目の前の仙人がそう言った。

「好美ちゃんは?」

 愛は辺りを見渡した。しかし、好美は見つからない。

「そう言えば、いないね」

 千恵も辺りを見渡していた。

「あの、すみません」

 愛は近くの仙人に声をかけた。

「何か、ありましたか?」

 仙人は愛に聞いた。

「幼井好美という女の子が見当たらないんです」

 愛はそう言った。

「探してくれませんか?」

 愛は仙人に頼んだ。

「分かりました」

 そう言って仙人は出ていった。

「千恵ちゃん、ちょっと行って来るね」

 愛は小声で千恵にそう言った。

「愛ちゃん、危ないよ」

 千恵は心配そうにそう言った。

「好美ちゃん呼んでくるだけだから」

 く愛はそう言って、体育館から出ていった。

読んで頂きありがとうございました。

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