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女学院⑦
「おはよう!」
愛はご機嫌にあいさつをしてきた。
「おはよう。どうしたの? 愛」
好美は気になって聞いた。心当たりはあったが。
「好児さんの彼女枠を手に入れたんだって」
愛の代わりに千恵が答えた。
「そうなんだ」
「良かったな、愛」
好美は自分がやったことだが愛にそう言った。
「うん」
愛ははにかみながらそう言った。
「可愛いな」
好美は小さくつぶやいた。
「だよな」
千恵には聞こえていたようだ。
「ねぇ」
愛が二人に語りかけた。
「何?」
「今度、三人であそびに行かない」
愛から遊びの誘いだった。
「いいね」
「うん、いいよ」
好美と千恵はほぼ同時に答えた。
「じゃあ、決まりだね」
愛はとても楽しそうにそう言った。
「どこ行く?」
三人は先生が来るまでとても楽しそうに雑談をしていた。
今日も女学院は平和であった。
読んで頂きありがとうございました。
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