願い
同士求む
ある日一人の男が悪魔に願った。
「幼女を増やしてください」
その願いにより、女性の成長速度が男性の二分の一となった。正確には、5歳以降の成長速度が二分の一となった。
二つ目の願いとして男はこう願った。
「ペドフィリアから幼女を護るための力が欲しい」
そうして男性は力を手に入れた。元の人間より遥か上の身体能力と治癒力をそして、未知の可能性を。
最後の願いとして、想いを込めて悪魔に願う。
「幼女の可愛さを100倍に」
男はそう言って、願いと引き換えに悪魔に魂を渡した。
男はたった一人で世界を変えた。ただのロリコンがだ。
あってはならない事態だ。
男が変化させた後の世界はロリコンが増えた。当たり前だ、たとえ成人年齢になろうとも外見はその半分よりも少し上しかないのだからそれに応じて男性の守備範囲も下がる。つまりロリコンが増える。男性人口の9割がロリコンという具合にまで。
だが、そんなおかしな世界には必ず問題が付随する。
その問題とは、ある化け物が出現しだしたということだ。その化け物はほとんど人と変わらない、唯一違うのはその化け物は倒すと消えるということだ。『殺す』という表現でもいいかもしれないがその目的と倒すことになる場所を考えると『倒す』で正解だろう。
化け物はある一つの共通した目的を持っている。
その目的とは、幼女を犯すという最も卑劣な行為だ。
先程も言った通り、外見は普通の人となんら変わりない。幼女に迫るときを見計らって、幼女に怖い思いをしないように素早く滑らかに倒す。幸いすぐに消えるため幼女のトラウマにはならないはずだ。
世界はそんな化け物をこう呼んだ。ペドフィリアと。
ここで知って欲しいのだが、ロリコンとペドフィリアは違う。前者は幼女を愛で、愛し、見守る存在だ。それに対し後者は幼女をただ犯す存在だ。おそらく幼女を思う気持ちはロリコンと変わらないはずだ。そうだとしてもだ、幼女を無理矢理犯すなんて絶対にやってはいけないことだ。
ペドフィリアから幼女を護るためにロリコン達は組織を作った。幼女を護る組織だ。
ペドフィリアと戦う内にロリコンは悪魔に願った男がペドフィリアが出現することまで、想定の範囲内だったことに気付いた。男は幼女を護るためにロリコンに力を与えたのだと。
幼女を増やし、ロリコンに護るための力を与え、幼女はただでさえ可愛いのに、それをさらに100倍にまで引き上げ、悪魔に魂を渡した男は全てを見通していたのだと。
男は永遠のロリコンの神と称された。
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