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81 不思議な魔法陣を発見、しかしルーシー曰く…

宝箱の中を確認してみると、虎の銀メダル・高級そうなポーションが入っていた。

前回は3個で今回が2個なところでみると、金は3個・銀は2個・銅は1個なのかもしれないな…まあ予想に過ぎないけど。


銀メダルは相変わらずの鑑定結果だったのでポーションを鑑定しみた…


【魔力の源泉】

└魔力量を500回復、飲めば回復後10分徐々に魔力回復効果追加。


かなり高性能なポーションだな、この世界の人にとっての500って全回復とほとんど変わらないんじゃないかな?それに10分間徐々に回復するなら魔力使い放題ってことだ。

これは魔力消費が一番キツイであろうフィッテに預けておきたい。

大精霊の維持だけで魔力ガリガリ減っていくから持続回復効果がありがたいんだよね。


「たぶんこれ魔力回復薬じゃないか?フィッテかエレンが持つことになると思うけど…消費量を考慮したらフィッテが持っておいた方がいいと思うぞ」

「わたくしもそれがいいと思いますわ。エレンの切り札は出力の調整ができますがフィッテの大精霊はどうしても最低限消費する魔力が大きすぎますもの」

「えへへ、ゼノンくんヴァニエちゃんありがとうっエレンくんはそれでいい?」

「構わないさ、ヴァニエが言っている通りシャイニングロードは魔力が少なければ剣の数を少なくすればいいだけの話だからね」

「俺もそれで構わねぇぜ?そもそも俺は自分用にいくつもポーションを常備してるしな」


じゃ、そういうことで。

フィッテが持ってきたカバンにしまっておいた、時空魔法で収納してしまうと俺が動けない時に使えないからね。


次はどの反応へ向かうかな、一番魔力反応が強いところは終わったので次に出るモンスターはB以下は確定ってことになる。

実際に石像の魔力の大きさと強さがかみ合ってたと思うしね。


「次どこに向かうか悩むな…一番魔力の強い所がここだとして残ったのが密集地帯・弱い反応・中堅の反応・魔力の流れが不自然な所くらいなんだけど。ちなみに俺は不自然な反応だけは気を付けていくべきだと思う、強い弱いじゃなくて罠の可能性もあるからな」


そして話し合った結果、最初に密集地帯・中堅・弱い・最後に不自然に決まった…モンスターの処理速度が速いから1層はギリギリ1日に1週できそうだな。


地下通路を右に左にぐねぐね曲がっていくと密集地帯にたどり着いた。

…それにしても罠がみあたらない、普通の迷宮ならこれだけ歩けばどこかしらで見つかりそうなんだけど。


密集地帯はガイコツの石像やその他アンデット系のモンスターの石像が密集していて、それが一つの生物かのように複雑に絡まり合いオブジェと化していた。

百鬼夜行を連想するな。


石像1つ1つの魔力はそこまでじゃないけど、オブジェとしてみた場合は虎の石像の比ではない感じがする。


「まあいくしかないな」


いつものように石像に触れる。

触れたくない見た目だけど。


ガコンッ…


『グォォオ…』


扉外開いたところを見てみると墓地の密集地帯のような場所だった、中は薄暗い感じ。

アンデットだし火とか光に弱そうだ。

見える範囲だとかなりの数のアンデットがいる。


「先制攻撃はこの俺がもらうぜ?【連続魔法・アイシクルエッジ】×5!!」


ファイスがエクストラスキルを使って氷柱攻撃を5回連続で発動した、連続している間のタイムラグがほとんどないな。

水系の魔法は効果的ではないが、別にアンデットに水耐性があるわけじゃないしダメージは通る。

ちなみにファイスのエクストラスキルは以下の通り。


(エクストラ)

─遺伝魔法【連続魔法:Lv.1】

└レベルに応じて魔法の連射が可能。初回攻撃のみの魔力で連射できるが、攻撃回数が増えるごとに威力は減衰する。



ということらしい、かなり強いエクストラのようだ。


魔法系にとって詠唱の省略は永遠の課題だがこのエクストラはそれを克服している。

さらにいくら連射しても魔力が消耗しないんだから、魔法使いなら喉から手が出る程ほしいだろう。

エクストラのレベルが上がるごとに連射回数が増えて威力低下がしなくなっていくようだ。

ちなみに連射は同じ魔法しかダメみたいだな。


一度に8本ほどの氷柱が5回襲い掛かったので計40本の氷柱がアンデットに降り注ぐ。

まあ減衰してるからその半分くらいの威力しかなさそうだけど。


「グォオオオッ」

「ははは、やるねファイスッ!僕も参加させてもらうよ【極光連剣・閃】」


エレンが弱点属性となる光の光線を連射した、連射といっても数発分の攻撃だが点の攻撃ではなく線の攻撃であるために着弾する範囲はかなり広い。

続いてフィッテがウィンドミキサーの追加攻撃を行いヴァニエが3人の攻撃を搔い潜ってきたアンデットをエンチャントした物理攻撃で消滅させていた。


数が多すぎてしばらく戦闘は続きそうなので、俺はボスと思われる宙に浮かんだボス骸骨と取り巻きを討伐しておこう。


「みんなアレ使うぞっ! 瞬間移動からの、スラキューダイナマイトッ!」

「キュッ!」

「グォオ…ッ……ッ」


下で浮いている骸骨と取り巻きが大爆発に巻き込まれて消し炭になった。

みんなからはだいぶ離れたところで使ったし被害はないと思う。


「なんだあれは、あの金属は魔道兵器なのか……?」

「あれスライムだよ? スラキューっていうの」

「はぁっ!?」


ただのスライムじゃないぞ。

チタンスライムの中のさらにエクストラ持ちでテイムの補正をもった普通よりレベルも高いスライムだ。


その後雑魚アンデットの掃討に俺も参加して決着がついた、アンデットには魔石がないみたいなので少し残念だ。


「おっ、出てきた宝箱は銀か…」


中には地図の切れ端が2枚入っていた。


その後中規模・小規模のモンスター部屋を巡って、最後に不自然な魔力の場所に行くことになった。

ちなみに全員のレベルが上昇していた。

やっぱり適正ランクの連続討伐は効果的だな。


出たのはサンショウオで銀1個、ゴブリン・スライム・イカ・アリで銅4個だ、銅の中身はメダルでサンショウオは魔力の源泉と命の源泉だった。

命の源泉は傷の癒し効果でやはり持続回復効果がついていた。


そして最後に不自然な魔力へ向かうと、そこには巨大な魔法陣があった。

通路の行き止まりに扉の無い部屋があり、そこで魔法陣が光っている感じだ。


「んー、なんだこれ」

「……なんじゃこれは?」


え、ルーシーが驚くの?なんでや。


「なんでルーシーが驚いてるんだ?ここらへんは制覇したんじゃなかったっけ…」

「したから驚いているんじゃ、200年前はこんなものはなかったんじゃが。しかも魔法陣の作りが下手すぎて効果が読めんな。法則が雑すぎじゃ、なんとなく解りそうな…解ら無さそうな…?感じの趣旨じゃの」


200年前なのか、そりゃ情報古すぎませんか。

あとルーシーにとって下手ってどこら辺までのことを指すんだろう。

達人級が魔法陣描いても同じこと言ってそうだ。


「しかし待っていてもしかたありませんわ、とりあえず近づいてみましょう」


さすが魔族、度胸あるな。

ヴァニエに釣られてフィッテ・エレン・ファイスがついていくと、急に魔法陣が光出した…

ってかこの光り方どっかで見た事あるぞ……!?


「ん~、あぁっ! これ転移魔法陣じゃの。描き方が雑すぎて飛ぶ場所がランダムじゃが」


やっぱ転移魔法陣……、ってランダムなんか!?

それもっと早く教えてっ!


そして俺が駆け付けた瞬間、ルーシーを除いた全員がマグマが流れている地下世界に転移した。

どうやらギリギリで間に合ったようだ…俺さえいれば空間魔法で帰れるからな。


「とりあえず魔法陣のことはルーシーに解析してもらうとして…帰るかっ」

容器を安全なところに置いてそそくさと帰った。

明日は洞窟いってみよ。


魔法陣に関してはルーシーさんが解析中です。

ファイスの魔法攻撃は手数が多いですが、他のメンバーに比べてかなり火力が足りないです。

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