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78 あ、それ10個あります?

さて試合結果だが、結果から言うと勝った。

勝ったには勝ったけどあの条件じゃそりゃそうだろうとは思う。


3組は万全の状態、1組はエレンがダメージを負いスタミナも消耗・フィッテは魔力が大幅に消耗・取り巻きの人はダメージが大きすぎてまともに戦えない。


これでは少し有利過ぎた、まあ授業だったのでイーグル先生がなんとしても戦おうとするエレンとフィッテを止めてたけどね。

というか今も止めてる。



「イーグル先生、僕はまだいけます」

「ボクもだよっ」

「…やる気があるのは結構だが、これは毎週行う実技訓練に過ぎない。実際の戦闘や大会の試合ではないのだ、訓練以上の戦いになると判断したら止めるのが私の責任だ」


ということらしい、まあ来週も同じように戦闘訓練があるしな。

毎回闘技大会レベルで死闘を繰り広げるわけがなかった。


「結果的には勝てたがこれじゃ金髪に一本取った気はしねぇな。まあさっきの1組と2組の試合だっていつも以上の戦闘内容だったし当然といえば当然だが」

ごもっともで。


ってわけで俺個人としての授業はこれで終わりだ、今日は帰って時空魔法の特訓でもしよう。


「じゃあ俺は先に宿もどってるわ、たぶんルーシーのとこにはいってないと思う」

「むぅ~、納得がいかないけどボクも帰るよ。せっかくゼノンくんと戦える機会だったのにっ!」

「ははは、でも冷静になって考えればイーグル先生のいっていたことは正しいし、しかたないさ。授業がないから今日は僕もかな」


「私は雷魔法の授業の続きを受けてきますわ、まだエンチャントの出力が弱いんですもの」


ということらしい。


じゃあ今日は2人に宿で空間魔法や時空魔法の運用方法を説明しておこうかな、パーティ戦では使わずに勝っちゃったからな。

ヴァニエには夜くらいに説明しとこう。


そして宿へ戻ると、今日は雑貨屋の営業日ではないのかドリアードの人がくつろいでいた。


「今日は営業日じゃないんですね」

「魔道具作りに必要な材料がなくなったからね、売るほうはいつもどおりだけどしばらくは入荷待ちなわけ」


お客があまりいないように見える店だけど、魔道具の値段の1つ1つがとても高価なのでたまにうれればいいらしい。

なのでいちいちお客を待つ態度でいるわけじゃないという事だった。

いまさらだけどルーシーの部屋に引きこもっててどんな魔道具が販売しているか知らない。

あとで物色しよう。


その後は部屋へと戻った。


「……で、空間魔法をマスターするために6日間ずっとサイコロをコロコロしてたんだよ」

「「……」」


なんでや、なんか反応してくれ。


「え、えへへ……、それはなんというか、アレだね? すごく地味だね」


……はい。


「まあ結果的にマスターできたんだから問題はない、ないと思う、トラウマ以外は。それで空間魔法の運用についてなんだが、あとでこの店の魔道具を物色して魔力をためる事のできる物がないか見てみるつもりだ。それさえあれば魔道具のおいてある場所すべてに簡単に転移できるからな」

「ということはダンジョンなんかも進みやすくなるね、帰りは転移でいいわけだし引き返す分の食料もいらない。ある程度進んだところに魔道具を置けば好きな階層に転移できるんじゃないかい?」


つまりそういうことになる。


「なのでこの店になくても魔力を保存できそうな道具は最悪ルーシーにでも貸してもらうつもりだ、あんまり頼り過ぎるのもよくないからまずはこのアカデミアにないか探すけどな」

「じゃあボクもこれ以上授業を増やすのはやめておこうかな?今日の全体召集と明日と明後日が授業の日なんだけどね。エレンくんも同じはずだからあまった4日を迷宮にあてようよ」

「僕はそれで構わないよ」


俺はそもそも授業とってないからそれで何のもんだいもないんだが、コピーしたい授業があるときはどうしようかな。

その時はまた相談すればいいか。


「じゃあそういうことで」


その後夕方になるまでスラキューと戯れ、時空魔法を練習し、戯れを繰り返して時間を潰した。

夕方になり帰ってきたヴァニエにも同じ説明をしたが、何個かの授業が迷宮探索の日とかぶっていた。


……どうしよう。


「何も問題ありませんわ、授業も大切ですがあくまでも魔法は戦闘の補助ですもの…迷宮にいってレベルをあげるならそっちのほうがいいにきまってます、私も同行しますわ」


まあSクラスは出席自由だからな、こういう自主訓練のために制度があるんだし別にいいか。


話もまとまった事だし魔道具さがしますかね。

宿の1階に降りてきた。


「こんばんは~、ちょっと注文があるんですけどいいですか?魔力を保存できる魔道具を探しているんですけどなんか売ってたりします?」

「魔力の規模によるね、魔力が保存できなきゃ魔道具は作れないから基本的にそういうのはいくらでもおいてあるけど、どのくらいの容量が必要なんだい?」


あるらしい、よかったよかった。


「容量は、うーん、低級魔法を使う程度くらいかな?」


あくまでも目印だからそのくらいで十分かな、空間魔法の魔力を実際に消費するのは使う人間だし。


「低級魔法か、それなら銀貨10枚だよ」


容器で銀貨10枚なのか。

やっぱ魔道具は高いな、まあ払うけど。


「それでお願いします。あ、それ10個ほどあります?」

「えっ。……え、いや、あるけど」


ドリアードの人が固まった。

まあ一気に100万円の消費だからな、そりゃあ固まるわ。


「金貨1枚ここにおいときますね」

「……まいどあり」


金貨をまじまじと眺めているドリアードの人だったが、要件が済んだので部屋にもどった。


これで準備は整ったから明日と明後日は時空魔法の訓練に充てよう。


試合はしましたが、勝負になる状況ではありませんでした。


ドリアードの人の魔道具は1つ銀貨30枚くらいで販売しています。

お客さんは月に2人くればいい方です。

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