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71 弟子ではないっ!…と思ったけど弟子だわ。

プロローグの前に挿絵置き場作りました。

挿絵に抵抗のない方は宜しくお願い致します。

編入試験が終了したあと世紀末覇者な人がまた案内してくれた。

まず宿泊施設は学内の施設と宿のどちらを利用してもいいこと、制服は学校指定の場所で購入すること、俺たちはSクラスに振り分けられることなんかいろいろだ。


宿泊施設については学内の施設も利用するが、俺は限定的に宿をとってもいいと思っている。

この学校の授業は出席しなければいけない授業ばかりではなく、冒険者系のランク上げが必要な項目とか職人系の弟子入りを目指した猶予期間など、魔法を使ったあらゆる道への進出を良しとしているので学内の施設だけでは動きづらいのだ。


まあどちらにせよ学内の施設にはすぐ泊まれないんだけどね、準備があるらしい。

次に制服だが、これは統一するのはマントだけでいいらしい。

上下の上着まで指定しまうと職人系も冒険者系もなにかと不便だし妥当な判断だと思う。


Sクラスに関しては特に言う事はないけど、Sクラスだからといっていつも同じ授業があるわけじゃないってことくらいかな。

冒険者稼業とか個人的な研究なんかも重要視されているので、最悪少しの授業と試験だけで問題はない。

まあそこは人によるって感じだな、ヴァニエは雷系統の魔法学を多くとりそうだから自由時間は少なくなるだろう。



「で、制服指定の店まできたわけだが」

「物凄い量の種類があるね……」


制服の幅が広いのかもしれないけど、マントの種類がものすごく多い。

フードつきのローブみたいなものもあれば、そのまんまマントみたいのもある、色も様々だ。

ただ、必ず同じバッジがセットでついており、必ず胸の前に止めなければいけないルールのようだ。

あとマントに施された刺繍なんかも目立つところに同じデザインが施されている。


「で、女子二人は一目散に服選びってわけか。3時間はかかりそうだな」

「今日はこれで終わりそうだね」


まあ仕方ない、自分の服を選んだら適当にまっていよう。


俺は首回りを覆う形になっている真っ黒なマントを選んでおいた。

背が高くなって買い換えるのもめんどくさいし大きめのサイズだ。

ちなみに、エレンは真っ白で裏地が赤のマントを選んだようだ、いままでもそんな感じの服装だったし違和感はないな。


そしてフィッテとヴァニエの服選びが終わったころには夕方になっていた。

フィッテは明るい感じの緑と青が使われた白ベースのローブ、ヴァニエは黒と紫が目立つ後ろが長めのケープだ。


「じゃ、みんな決まったし宿さがそうか」


帰りに宿を探しながらいろいろ歩き回ったけど、よくみると魔道具などには限らず剣や盾を販売している店もあった、冒険者ギルドもあるし当然ではあるんだけどね。

……まあ魔法系の雑貨や装備が多いのは間違いない。


色々見て回りながら宿を探していると、学校と商店街から少し離れた場所によさそうな宿をみつけた。

外観が綺麗だしここでいいかな、パーティ資金的にお金のこと気にしないでいいと思うし、宿代くらいなんでもないしな。

それにさっきまで見つけた宿屋は空きがなかったからちょうどいい。


「すみませーん、とりあえず5日いいですか?」

「こんな町はずれにお客さんなんて珍しいね、4人でなら銀貨1枚先払いだよ」


全然商売する気がなかった、4人で5日の1万円って。

それとこの女性は魔族だな、ドリアード系の流れを含むハーフかな?頭に華が咲いている。

……やっぱり連合は幅が広いな。


「めちゃめちゃ安いですね」

「まいどあり、一部屋なら好きなの使ってくれて構わないよ。うちの宿は趣味みたいなもんなんだ。食事は朝しかでないからそのつもりで」


そうなんか、じゃあお言葉に甘えて。

よくみると1階は魔道具なんかがちらほらあるので、雑貨屋が本業なのかもしれない。

部屋の数もかなり少ないみたいだし、確かにこれは趣味だな。

まあ綺麗だし泊まれるなら問題ないんだけど。


というか、これなら学校の宿泊施設よりもいいかもしれない、どうせ歩くっていっても30分くらいだし。

一応申請だけしといて、実際は宿に泊まることが多くなってもおかしくないな。


…その後しばらくしてみんなが寝静まったころ、俺は宿を抜け出してルーシーの部屋に転移していた。

皆にはバレなかったが、ドリアードの人はまだ起きていたので会釈しておいた。

魔道具作りに熱心な人だな。


「おっす、また来た」

「……んあ?」


お昼寝中だった。


俺がここに何をしに来たかというと、とりあえずステ振りで取得しておいた空間魔法のレベル1を見せつけに来たのだ。

時空魔法までポイントで取るのはさすがに躊躇ったため、弟子じゃない形でルーシーを煽って技術を盗む方針ってわけだ。


……弟子ではない、決して弟子ではないっ!


……どう考えても弟子だわ、くそぅ。

あのドヤ顔を見るとなんとなく納得がいかないんだ、別に弟子だからといってデメリットがあるわけじゃないんだが。


「ふわぁ~。レディの部屋に唐突に現れるとはマナーというものを知らんのか。次は通信用の魔道具でも渡しておこうかの……」


すまぬ。




空島とアカデミアは結構離れてきているので、多少の時差があります。

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