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06 序盤ってのはゴブリン・スライム・ウルフだと思うんだけど…

翌日、俺はさっそくレベルあげのために準備に取り掛かった。

まず屋敷の厨房からくすねてきた包丁(接近戦闘メイン武器)、母の私室からくすねてきたヒールポーション×3(万が一の切り札、使わなかったら戻す)、それら装備を収納するためのリュックを倉庫からくすねて、某RPGの勇者のごとき土足っぷりで準備を整えたのだ。


まぁ魔法だけで倒せると思うんだけどね、この世界の魔物は基本的に人里には近づかない。

弱く知能の低い魔物ほど付近に生息しており、強いやつほど人間と距離をとってくる。

強くなれば危機管理能力も発達してくるわけだ、むやみに人襲うと人が人を呼びシツコイことをよくわかっているのだ。


なので、おそらくはファンタジーで定番のゴブリン・スライム・ウルフあたりが今回の相手だろうと思っている。


「かあさーん!外であそんでくるー」


さりげなく……。

さりげなく……。


「あらあら、森に近づいてはダメよ?気を付けていってきなさい。」


よしっ!まずは今回の最大の難関といってもいい外出に成功。

ここからは森までは俺の足で約1時間くらいだ、現在朝7時とりあえず昼前くらいに切り上げてれば時間的にも怪しまれないだろう。


──ってことでさっそく森へ来ました。


さっそく包丁を取り出し戦闘準備をする、ポーションに関してはつりさげる物がないのでリュックにしまったままだ。

まあこれは万が一だ、そんな使うようなことはないだろう。

ちなみに、俺が現在覚えている魔法言語はいまだに1種類しかない。


しかし3歳になっても書斎に戻らない理由でもあった無詠唱の訓練、これにより俺はオリジナルの魔法を使用することができるようになっていた。

魔法っていうのはようするに、属性を持った魔力に形を与えているだけでしかない。


なにがいいたいかというと、魔法言語というのはその形を指し示す言語であり、無詠唱と魔力操作ができる俺からすれば言語を使わずとも言語より幅広く形をいじることができるのである。

無詠唱ができた理由はおそらく、前世でさんざん悪魔や鬼からの干渉を受けて魔法の本質に触れていたからだろう。

人生どこでどうなるかわかったもんじゃないな、まさかこういった形で経験が活きてくるとは。


ってわけで現在使える魔法は、スキルとして習得しているレベルの元素魔法の範囲でならなんでもできるってことになる。

ウォータージェットでも、アイスランスでも水Lv.4で再現可能だ、水Lv.4でウォータージェットを再現しても威力に期待はできないだろうけどね。


考えがまとまったところでさっそくモンスター発見、あれはおそらくゴブリンだな……。

緑の肌にいかにもな猫背、長い鼻、間違いなさそうだ。


さっそく魔法の威力を検証してみることにする、土Lv.4のオリジナル魔法、アイアンメイデンでゴブリンを狩りに行く。

この魔法は全方位の地面から針が飛び出し、包囲の中心にいる存在を串刺しにする魔法だ。

正直オーバーキルだった。


「ギ、ギャッ!?」


ゴブリンは一瞬驚くが、すぐに力尽き死体となった。


と、そこで体全体に力がみなぎってきた。

なるほど、これがレベルアップか。


Lv.0→Lv.1になったときよりも明らかに上昇量が高いと実感できる。

ステータスを見たいところだがここは森の中、ゴブリンも一瞬悲鳴をあげたしもたもたはしていられない。

ゴブリンが集まるようなトラブルを避けるためにも、俺は身体強化で全身体能力を底上げし、モンスターには必ずある魔石も取らずにその場を離れた。


(最初は安全マージンが大切だ、欲をだしても大した利益にはならない。)


しばらく走り続け、周囲を確認したあと魔力感知で自分以外の魔力の流れを索敵し、魔力が存在しないことを確認して岩陰に隠れた。


「さてと、ステータスのチェックでもしますかね」



【名前】ゼノン・クロスハート

【種族】人族

【Lv】2


【ステータス】

魔力量:(20012)→20018

筋力:(4)→9

耐久:(4)→10

持久:(3)→8

敏捷:(4)→12

賢さ:(811)→817

精神:(39213)→39219


【ステータス振り分け】

ポイント:(4)→15


「うおおッ!」


やはり最初の頃とくらべけた外れに数値が上昇している。

普通どれくらいあがるのかはわからないが、俺は平均でちょうど+6だな。

特に敏捷の伸びがやばい、ゴブリン相手に走ってたわけでもないし伸び率の根拠がわからないな。

これは個体差ということなのだろうか?まだサンプルが少なすぎてわからないな。


ステ振りは相変わらずだ、ただゴブリン分のポイントが入っているように思われる。


森にこれるチャンスが毎回あるとも限らないので、とりあえず優先的に隠ぺいを伸ばしておくことにした。


<技能スキル>

隠ぺいLv.3(ポイント消費量 2+4+6=12)


【ステータス振り分け】

ポイント:(15)→3


この調子でじゃんじゃん狩っていこう。

そして2時間ほどが過ぎ、昼前にはゴブリン・スライムを乱獲していた。


(本来こんな乱獲してたら魔力量たらないよね……。)


そうは思いつつも途中からは魔石まで取り出す余裕が出てきていた。


「うっし、そろそろ時間だしポイントだけ振って引き上げるか」


だが、そのとき何かの違和感が魔力察知に引っかかった。


(なんだこの魔力!?質も量も魔力操作も尋常じゃないッ!?)


──そしてヤツはそこにいた


「あらあら、ゼノン? どういうことなの? お母さんにゆっくり話してごらんなさい」


「マ、ママン……」


開始3時間でバレ申した。

05話終了後のステータス


【名前】ゼノン・クロスハート

【種族】人族

【Lv】5


【ステータス】

魔力量:(20018)→20036

筋力:(9)→24

耐久:(10)→28

持久:(8)→23

敏捷:(12)→36

賢さ:(817)→835

精神:(39219)→39237


【スキル】


(ノーマル)

アクティブ:

元素魔法(火:Lv.2/水:Lv.4/風:Lv.4/土:Lv.4/雷:Lv.1/光:Lv.4/闇:Lv.4/無Lv.5)

隠ぺいLv.6


パッシブ:

無詠唱Lv.6

魔力感知Lv.5

魔力操作Lv.6

言語理解Lv.3



(ユニーク)


アクティブ:

ステータス振り分け

└ポイント:13


パッシブ:

不死身の情熱

地球の創造神の加護

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