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61 発見と開発では難易度が違うよね…

そろそろまた人物紹介コーナーを新設するかもしれないです。

ゼノンたちは抜きで、ドラゴンたちや召喚組みの件でキャラが増えているのでその追加分です。

幼女が落ち込んでいるのでしばらく部屋を見て回ることにした。

魔法陣や魔道具なんかがそこら中にあるのでアベルなんかが大興奮しそうだな。

ラジコン偵察機をこの幼女にみせたら盛り上がりそうだ。


部屋の大きさはだいたい学校の教室くらいかな、ものが多すぎて判断は難しいがたぶんそのくらいだ。

全体的に茶色系の配色が多くアンティークな印象を受ける。

だが窓がないんだここ、ドアもないところをみると魔方陣が外の連絡路なんだろうけど、だとするとここはどこに作られた部屋なんだ?


……謎だ。


「この部屋の中って不思議と精霊さんがいないんだね、そのわりに魔力が満ちてるから変な感じだよ」


精霊もいないのか、ってことは地下ではないのかもしれないな。

地下なら土の精霊がいると思うし。


「ってことはここは空間を切り離して出来たオリジナルの亜空間ってことになるのか? 時空魔法とんでもないな」

「おおっ! 何じゃ小童そんなことまで分かるのかっ!」


突然幼女が復活した、元気そうでなによりだ。


「いままでの性質からして、時空魔法ってのは空間を作ったり無くしたり繋げたりするのが一つの特性なんだろ? さっき俺の頭をひっぱたいたのも、瞬間移動だったわけだ。……あってるか?」

「うむ! うむ! そうじゃその通りじゃ。なかなか見所があるの、この魔法はまだ外には知られていない新しい元素魔法なのじゃ。完成したのはつい最近じゃがなっ! クカカカッ」

「新属性の元素魔法の開発、それが本当でしたら歴史に残る快挙ですわよ? 過去の魔王たちですら開発ではなく発見が精一杯だったというのに。あなたいったい何者なんですの」


確かに、すでにある魔法の発見とない魔法の開発では難易度が違う。

さっき古代魔法といっていたから発見なのかと思ったが違うのかな?


「うむ、正確にはその両方なんじゃがな。わしが600年以上前に魔大陸でみつけた空間魔法をさらに深く研究し、現在に至ってようやく新しい属性として昇華できたんじゃ。従来の空間魔法は無属性の派生じゃったが、現在は完全に新たな属性となっておる」


てことはステ振りにも新しく時空魔法の項目が追加されている可能性が高いな。

何ポイントかかるかしらないけどあとで見ておこう。


「凄いやつだったんだな。ところで俺たちは白竜に勝利した報酬として、泉に住む占い師に下界と空島を行き来できる手段を授かることになっているんだが、あんたがその占い師でいいのかな?」


さっきは話を聞いてなかったみたいだからもう一度話して見た。


「ん? 占い師? 何のことじゃ。………。………? うーぬ……、あぁっ!」


なんか思い出したらしい。


「ここに住むのになんか役割を決めろとルクァンのやつが煩かったから、適当に決めたんじゃった。何百年も前のことじゃから忘れ取ったわ。それにしても小童共はあの白竜に勝ったといっておったが、本当か?」

「「「適当かよっ!?」」」


研究は凄いのに適当すぎる幼女だった。


「まあ本当だけど、白竜も本気じゃなかったしなぁ。勝ったっていうのは言い過ぎたかもしれない」

「ほぉー? なんじゃ見所があると思ったら個人の力量も相当なもんじゃったか。まああの白竜が本気で戦ったら天変地異じゃからな、そこは気にしないでよかろう。それよりも儂の弟子になってみないか? 今はすこぶる機嫌がいいのでな、特別じゃぞ」

「まあそれはまた別の機会で頼むわ。それよりも移動の件はどうなるんだ?」

「なんじゃつれないの。そうじゃな、移動の件についてはおぬしらにこの部屋までの転移魔道具を1つ渡してやろう」


転移魔道具と転移魔法って時空系っぽいけど、あの魔大陸に飛ばされたときの魔族って時空系使いだったのかな?暇なときにでも聞いて見よう。


それよりも今は転移魔道具の使い方だ。

幼女の話をまとめると魔道具は対になった杭みたいなもので、これを地面に差し込むと既にささっている片方の杭に転移できるという物だった。

そのうちのひとつは既に部屋に刺さっているので、もうひとつの方を俺が任意の場所にさせばいいということらしい。

確かにこれならいつでも下界と空島の行き来ができる、幼女すごすぎる。


「ありがとう。ところで名前はなんていうんだ? いつまでも幼女とかあんたじゃ呼びにくいんだが」

「レディに名を尋ねる時はまず自分から名乗るものじゃぞ。まあ優秀さに免じて特別に教えてやるがの? 儂の名前はルーシーじゃ、ただのルーシーと覚えておけばよい」

「そうか、俺の名前はゼノン。周りにいるのがそれぞれフィッテ・エレン・ヴァニエだ。魔道具の件感謝するぜルーシー」

「うむ、それにしてもこの様な優秀な者たちが生まれているとなると下界も様変わりしていそうじゃの。今度暇つぶしに降りて見るのもいいかもしれぬ」


その後それぞれみんなが礼をいって泉の外へもどった。

ルーシーが俺を弟子にしようとしつこかったが、今回は振り切っといた。

ステ振りを使っても時空魔法が覚えられなかったら弟子とやらになってみてもいいかもしれない。


「それじゃ、帰るかっ!」


全員でカイムの宿に帰宅した。

もちろんヴァニエを最初に乗せてだ。


……首絞めはなかったので機嫌は直ったらしい。



ルーシーは興味のあるもの以外はとても適当なんです。

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