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05 母は4世、父は剣聖、俺転生(?)

3歳になりました、家族紹介回です。

……うっす!

初めて書斎で魔法を習得してから3年が経った。


もう言葉も喋れるようになり、家族とのコミュニケーションもバリバリ図れるようになっていた。

初めて言葉を話したのは生後6か月になるかならないかくらいで、母さんが「ママですよ~っ」ってしつこく繰り返すもんだから、思わず「ママ~」とか言ってしまったのが始まりだった。


初めは「キャッ~!?この子!天才よ!」とか言い始めたが、俺が流石に話すのは早すぎたかと焦ったため、そこからさらに半年くらいするまで明確にしゃべるのは控えておいた。

何度も言うが、別に目立つのが悪いわけじゃなく、最悪のケースを考えた時に打つ手がないのがネックなわけだ。


まあウチの親に限ってそんなことは絶対にないが、見ているのはウチの親だけじゃないからな、なにせ客は多いわけだし、公爵だもん。

そんなこんなで、1歳になるまでは布団にもぐりつつ寝ながら基礎光魔法の「ライト」の練習とか、まあ光るだけだが。

暗くする「ダーク」、無属性の「身体強化」、……etc。


火と雷を除いたそれなりの魔法の練習を布団の中でしていたわけだ、寝ながらな。

そりゃもういくらでも時間はあるし、いくらでも魔力はある。

基礎魔法程度じゃ回復量の方が高いわけで、どんなに消費しても尽きることはなかった。


書斎に関してはあれから行っていない、せめて5歳くらいになるまでは背の高さ的にどうにもならない。

魔法に関する2冊は読み終えたしなっ!

ようするに、もっぱら修行の日々だったわけだ。


で1歳になったくらいでやっと家族構成がわかってきた。

俺が離乳食を離れ始め、みんなで食事することが多くなってきたため顔を合わせる機会が設けられたからだ。


まず家族の大黒柱、父であるロイル・クロスハート(25)。

次に母のセーラ・クロスハート(24)。

長男のギール・クロスハート(6)。

長女のミュラ・クロスハート(5)。

で最後が俺、次男のゼノン・クロスハート(3)だ。

そして最後の最後、俺が1歳になった直後くらいに生まれた弟のアベル・クロスハート(2)の6人家族だ。


メイドもいるし大所帯だな。

まあしかし、公爵家の跡継ぎのことを考えれば自然かもしれない。


クロスハート家は代々、ここカーデリオン王国の軍事関係の責任者であり頂点らしい。

現在は軍事権は父の父、じいちゃんが握っており父は王国騎士団の団長らしい。

剣だけなら王国最強とまで言われ、4年に1度開かれる3か国合同大陸闘技大会(オ○ンピックみたいなもん)で優勝したこともあり、その時に当時の剣聖を決勝で下したことから今は父が剣聖となっている。

その時に母と結ばれたらしいが……。


(…これだからイケメンは)


おっと、なんでもない。


母はこれまた王国の宮廷魔術師長を務めていたことがあり、いまは引退している。

なんでも、宮廷魔術師長の中でも特に実績を収めたものだけが授かる称号「魔賢」を賜ったとか。

「魔賢」はカーデリオン建国以来4人目らしく、「魔賢4世」と周囲からは認められている。


ギル兄だが、父が金髪で母が緑髪なのだが父を濃く引き継いだのか、ぴっかぴかの金髪だった。

よく見かけるスキル構成も剣術に偏っていて、魔法はほぼほぼ使えず、全員が使える属性である無属性の「身体強化」くらいしか使っているのを見たことはない。

兄曰く「俺が最強の騎士になる」だそうだ。


続いてミュラ姉さん、こっちは母と父をバランスよく受け継ぎ髪の色は先端が緑でベースは金とかいうハイブリッド。

母の魔力と父の剣技、まだ魔法の数も基礎ステータスも低いようだが将来性はかなりあるはずだと家族から期待されている。

冒険者か騎士かで迷っているそうだ。

俺はどっちでもいいと思うけどね。


で、俺なんだが。

俺はしっての通り黒・黒・黒である。

こんなことは異例というかいままで全くないことだったそうで、なんでも父が伝手をたどって調べたら、数百年前に召喚された勇者は黒髪黒目だったらしい。

いや、それ絶対日本人やん!と思ったが口には出さないでおいた。転生者ではないっぽい。

こんなことがあり、俺は家族から先祖返りかなにかで勇者の血が目覚めたのではないかと思われている。

完全に関係ないんだけどね。


家ではまだスキルを見せたことはなく、いい子にしているので5歳のスキル判定(教会の儀式)をやるまでは修行はしないみたいだし、いまはまだ謎につつまれたポジションと化した。


弟は、暗い金髪(茶色に近い)であること以外、赤ちゃんだ。

以上。

いや、マジでこの段階では主張するものがない……。


そんなこんなで、3歳まで無尽蔵の魔力で訓練を続けていたため、スキルレベルが異常な3歳になってしまった。

そんでもって、危険はあるがそろそろ領内の近くにある森に入って、「外で遊んでくる!」といいつつレベル上げをしてみてもいいかもしれないと考えている。


理由は隠ぺいだ、教会の儀式までにスキルポイントを貯め隠ぺいを覚えなければ大変なことになる。

無駄に実力を隠すなんてことはしないが、意味もなくさらけ出すのはリスクしかない。

そのためにレベルあげを残り2年でできるところまでやってみようと考えていた。


ま、どうせ最強が目標だ、人と同じことをしててもしょうがないしな。



05話終了後のステータス


【名前】ゼノン・クロスハート

【種族】人族

【Lv】1


【ステータス】

魔力量:20012

筋力:4

耐久:4

持久:3

敏捷:4

賢さ:811

精神:39213


【スキル】


(ノーマル)

アクティブ:

元素魔法(火:Lv.2/水:Lv.4/風:Lv.4/土:Lv.4/雷:Lv.1/光:Lv.4/闇:Lv.4/無Lv.5)


パッシブ:

無詠唱Lv.6

魔力感知Lv.5

魔力操作Lv.6

言語理解Lv.3



(ユニーク)


アクティブ:

ステータス振り分け


パッシブ:

不死身の情熱

地球の創造神の加護

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