26 大陸闘技大会に出場するっぽい
2年後です、闘技大会へ出場します。
迷宮都市の冒険者育成機関に入学して2年近くが経った。
俺たちは育成機関という組織にはいるが、特に授業などで得られることがない。
冒険者として本格的なことは10歳からの年長組で学ぶからだ。
年長組になると王都や帝国の貴族、その他教国や複数の小国から冒険者育成機関へ入学試験を受けに来る貴族なんかもめずらしくない。
年長組からは受験式になる。
ただ、年少組だけはエスカレーター式に年長組へ移行していくことになるようだ。
騎士の王国、冒険者の帝国、なんていわれているくらい冒険者の地位や質が帝国は高い。
そんなこんなで、ただひたすらに迷宮にもぐっていた2年だったような気もする。
帝国の聖女はまだ帰ってきていない…いったいなにしにいってるんだか。
それに、そろそろ大陸闘技大会の時期だ…闘技大会にはだいたいの聖女達が参加するため、どうせそこで色々できると俺は睨んでいる。
大陸闘技大会には大陸中の有力者や一般の大人が参加する大会のメインを司る部門と、俺たち育成機関やギル兄さんが通っている騎士学校・教国の魔導学園の生徒たちから選抜された3カ国学校対抗の余興がある。
ギル兄さんはあの性格だし絶対でるだろうなと踏んでいるため、見に行く価値はあると思っている程度だったんだが、なぜかエレンがものすごいヤル気なのだ。
曰く「僕の真価を試す時さ。ゼノン、君との再戦が待ち遠しいよ」とか言ってくるんだ。
フィッテも俺の名前が出たとたん「ゼノンくん!」とか何か期待した視線を送ってくるしな。
気づいたときには俺が出る前提で話が進んでいた……。
余興とはいえ、年長組をおしのけて出場するのはそこそこ大変そうなんだけどなぁ…
俺たちのパーティ全員が年長組よりは強くなったとは思うが、年長組だって飛びぬけて強いやつくらいいる。
特にエレンの兄であるヨハン・サンドレイクなんてその典型例だ。
ちなみにエレンは第3王子らしい。
エレンの継承権はそこまでではないが、公爵あたりになるだろうとヨハンは語っている。
ヨハンさん、めっちゃいい人なんだよな…根暗だけど。
ヨハンさんは生粋の魔術師タイプだ。
各学校からの出場枠は合計で10名だ、俺は最初どうなるんだろうかと思っていたんだが…結果が出てしまったんだからしょうがない。
俺たちのパーティは全員出場が決まった。
教会のシスターちゃんなんかも「お姉さまに会いに行きます」とかいって、いい機会だとばかりについてくることになった彼女、メイちゃんっていうらしい。
迷宮での進捗だが、俺たちは6層で足止めをくらっていた。
6層まではモンスターの質がそこまで変わらず、EがDになった程度だ。
クロスハート領にいたころに考えれば効率のいい経験値稼ぎができたが、7層からモンスターの質が変わるというのにここで足止めをくらうのは歯がゆい感じだった。
足止めの理由は、「7層への扉がとにかくみつからない」だ。
7層まで攻略すると、1層→7層まで転移扉に選択肢がでるのであと一息なのだが…
7層の転移扉は移動式らしく、昨日しらべたところで転移扉をみつけたなんて話をギルドで聞いたときには、みんな目が死んでいた。
そんなこんなで俺は現在7歳、大陸闘技大会は約3ヶ月後…王国の闘技場で行われることになる。
3ヶ月後であれば俺は8歳の誕生日を迎えている頃だろう。
エレンは俺の誕生日とだいぶズレていたみたいで、実質1歳の年齢差だ。現在9歳になる。
フィッテは俺と同じ感じだな。
ミーシャの歳はいつも適当だ。
そうして俺は、ひさしぶりにクロスハート領内へと戻るのであった。
パパンとママンは喜ぶだろうな、それにアベルがどうなってるのかも気になる。
7歳になっているはずだが、あの調子で成長していったならとんでもない奴になっていそうだ。
「ロイルさんとセーラさんに会うの楽しみだなぁ~、師匠とももう2年あってないし…ボクが強くなったとこ、ちゃんとみせたいよっ」
「フィッテは精霊魔法も使えるようになったしな」
そうなのである、いつぞやの精霊さんの声が聞こえるやつが進化したのである。
エクストラスキル、遺伝魔法の【精霊術】が発現していた。
なんなのこの子!恐ろしい子!
恐らくだが、これがハーフエルフが禁忌とされ迫害されきた理由なのであると俺は睨んでいる。
たぶん「祖先に突出した力を持った人」がいた場合、それが発現しやすいのがハーフエルフなんだろう。
そりゃエルフの立場的に立つ瀬が無いわけだ、閉鎖的な種族であるエルフが「人間」のおかげで上位の存在が出やすくなるんじゃな。
もちろん、これはフィッテが特別頑張ったからでもあるとは思うが。
迷宮攻略でD級近辺を2年狩続けたおかげか、俺たちはDラインでの頭打ちまで成長し、現在のレベルは……
フィッテ Lv.23 戦力期待値 C上位
エレン Lv.23 戦力期待値 C上位
ミーシャ Lv.21 戦力期待値 C下位
俺 Lv.25 戦力期待値 B上位(オーバードライブ使用時は限定的にA中位)
おそらく、大陸闘技大会にパーティ戦があれば、確実に優勝できるのではいだろうかと思えるメンバーだった。
圧力魔法は日々訓練を重ねているが、まだ使う機会に恵まれていない。
俺のステータスの詳細はこちら。
【名前】ゼノン・クロスハート
【種族】人族
【Lv】25
【ステータス】
魔力量:20156
筋力:124+50
耐久:148+50
持久:120+100
敏捷:199
賢さ:945
精神:39367
【スキル】
(ノーマル)
アクティブ:
New 元素魔法(火:Lv.5/水:Lv.6/風:Lv.7/土:Lv.7/雷:Lv.6/光:Lv.6/闇:Lv.6/無:Lv.9…圧力:Lv.7)
隠ぺいLv.10
鑑定Lv.10
体術Lv.10
New オーバードライブLv.--
New 格闘術Lv.7(50P消費)
パッシブ:
New 無詠唱Lv.9
New 魔力感知Lv.8
New 魔力操作Lv.8
New 言語理解Lv.6
New 筋力増強Lv.5(30P消費)
New 耐久増強Lv.5(30P消費)
New 持久増強Lv10(110P消費)
(エクストラ)
アクティブ:
New 遺伝魔法【魔法反射:Lv.3】(30P消費)
パッシブ:
New 遺伝スキル【ワイルドセンス:Lv.5】(75P消費)
(ユニーク)
アクティブ:
ステータス振り分け
└ポイント:265
パッシブ:
不死身の情熱
地球の創造神の加護
格闘術は使っているうちにグローブの格闘術を手に入れていたので、伸ばしておいた。
そしてなにより、Lv20でエクストラスキルが開放されていたのだ、その日俺はうれしさのあまり転げまわったが、消費ポイントが膨大なので慎重にとった。
エクストラの初期消費ポイントは最低で5Pその後10+15…etcである、考えなしではいくらポイントがあっても足りない。
ワイルドセンスは戦闘におけるすべての直感がよくなるという、【危機感知】+【気配察知】+戦闘中における、全戦闘技術のキレ上昇というぶっこわれスキルだった。
ポイントに見合っている。
魔法反射はそのまんまだ、魔法を反射する。ただし必ず相手の魔法より多く魔力を注がなくてはならず、レベルが低いうちはそのロスが大きくなる。
正直俺の魔力量的にそこまでレベルは必要なさそうだ、低レベルで止めた。
増強系は趣味だ、オーバードライブのために持久をとったらなんとなくとりたくなった、でも強い。
そんなこんなで、俺は久しぶりにクロスハート領へ帰ってきたのである。




