表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/162

18 覇者のグローブと光のイケメン

このグローブとんでもねぇ、グローブそのものに高レベルの魔法スキルがついていた。

それも今まで知らなった属性の魔法だ。


鑑定した結果はこうだった。


【覇者のグローブ】

└圧力魔法Lv.6(ダウンロード済み)

└自己修復Lv.10

└無属性魔法効果上昇Lv.2

└格闘術Lv.2


魔力残量[2000/2000]


となっている。おそらく、圧力魔法以外は装備しているときに発する効果で、ダウンロード済みとなっているのは俺に譲渡された効果だろう。

ってなんだ圧力魔法って!

圧力鍋かよ。


普通の迷宮装備なんてのはスキルがついてても1つか2つで、レベルだって1~3なんてのばっかだ。

それでも金貨くらいは軽くする、スキルが2つもついてたら金貨10枚してもおかしくないくらいだ。

しかも、ダウンロードする装備なんて聞いたこともないぞ。


思わぬ掘り出し物だったが、とりあえず圧力魔法の詳細を見てみる事にした。


鑑定した結果わかったのは、圧力魔法とは魔力が届く範囲に負荷を加えられる魔法ということだった、いわゆるサイコキネシスだな。

ただし、この魔法は無属性魔法の派生魔法みたいで、(無属性魔法のレベル+圧力魔法のレベル)÷2で効果が計算されるみたいだった。


なるほど、だから無属性魔法効果上昇なんてスキルがセットだったのか。

だけどこれ対応する魔法文字が無さそうだし、俺以外に使えそうにないなぁ。

魔力吸わないと効果ないみたいだしね。


あっ、だからあんなとこに放置されてたのか。


俺はとなりでキャーキャー言っているフィッテを下がらせ、そのへんの石ころにサイコキネシスをかけてみた。


「フィッテちょっと離れてて、グローブにスキルがついてたから試してみる」

「うん!うん!」

「たぶん、魔力はこう流すのかな……? よっと!」


……バァンッ!


「おわっ!?」

「ひぅっ!?」


石が爆発したった……。

ちょ、やばいってこの魔法!

ちょっと力んだら石が爆発する威力ってお前。


うん、これは慣れるまで人には使えないな。


力加減を間違えたせいもあるだろうが、魔力の消費量も尋常ではなかった。

いまので俺の総魔力量のだいたい1割弱くらい消費していたのだ。

およそ1500くらいだ、こんな総魔力をもっている人間なんて居そうにない。

完全に俺専用のスキルと化したようだ。


ママンですら一発もたないだろう。


その後、俺の武器を買うのはいったん諦め、俺は圧力魔法を訓練して武器に変えることにした。

まぁ、グローブがあれば身体強化込みで接近戦もできなくはないしな。

ビクビクと俺の背中で震えてるフィッテを宿まで連れていき、初日は終了した。

訓練も兼ねて、明日はギルドで依頼でも受けてみようかな。



翌日、俺は冒険者ギルドの掲示板に貼りだされた依頼を見ていた。

フィッテとメイドさんはつれてきていない、メイドさんがフィッテを拘束してしごいていたからな。


「Eランクで受けられる依頼はたくさんあるけど、どれも森で修行するのと大差ないなぁ……」


生まれたてのゴブリンコロニー掃討依頼とかそんなのだ。

まあ小さいコロニーなんかはEランクでも討伐可能だ、見習いくらいの実力があるギル兄さんとミュラ姉さんが組んでも達成可能だろう。

ちなみに、ゴブリンキングとかの巨大コロニーはC~Bランクパーティが推奨される。


そうして、しばらく依頼を眺めていると、後ろから声がかかった。


「やぁ、君もパーティを探しているのかい? よかったら僕と組んでゴブリンコロニーの掃討依頼を一緒に受けてみないか? こう見えても僕はFランクの冒険者なんだよ」


そこに居たのは俺よりちょっと背の高い7歳くらいの金髪君だった。

くっ、しかも物凄いイケメンだ、笑顔がとても眩しい。

しかもまたスーパー児童か、見た感じは兄さんより若干弱いが、装備が7歳にしては金がかかってる。


「……うーん。悪いけど、今日はパーティを組む気はないかな」


まあ、圧力魔法を使っても何が起きたかわからないだろうけど、ほいほいカードを見せるつもりもない。


「あはは、それじゃしょうがないね。でも、コロニーの掃討依頼は僕がもらうね。早い者勝ちさ」


どうぞどうぞ。


そういってイケメン君はさわやかな笑顔と共に去っていった。

あいつ、結局一人で行く気かよ……。

おそるべしイケメン。


そうこうして唸っていると、見た事のない魔物の討伐依頼があった。

さっきのイケメン君が剥がした依頼の下に隠れてたみたいだ。



【ピンキーラビットの討伐】

<該当ランク:F~>


<迷宮都市南側の森にて、ピンキーラビットを討伐&素材の回収をしてほしい。

ピンキーラビットは見た目以上に強く素早いため、パーティで囲むことを推奨する。

また、仲間を呼ぶので注意が必要>


<依頼期限:なし>

<報酬:一匹につき銀貨2枚>



……これいいんじゃないか?俺は基礎能力的にも敏捷が高いから苦労しなさそうだ。

しかも仲間を呼ぶなら一気に大量の経験値を稼げそうだ、まぁそんなことは俺しかしないだろうが。


こうして俺は、ピンキーラビットの討伐依頼を受けることになった。

今日の受付は猫耳のお姉さんで、俺から依頼を受けると不安そうな目をしていたが、気のせいだろう。

まあ、この世界ではスラムや孤児なんかも冒険者になるし、冒険者の基本は自己責任なので何も言われなかったから良しとする。



南の森に入ると、さっそく魔力感知で魔物の気配を探った。

(ちなみに迷宮都市の東はカーデリオン王国、西は帝都、北には迷宮と断崖絶壁の山がある。)

だが、魔力感知をしても一向にそれらしい反応はなかった、ゴブリンやスライムばかりだ。

一度でも見つけられれば芋づる式に稼げるんだけどね、まぁ世の中そううまい話はないってことか。


そうして朝から始まった兎さがしは、気配すらみつけられないまま昼にさしかかっていた。


「おかしいなぁ、なんの反応もないぞ……」


あれから森の奥へ奥へと進んだが、ゴブリンとかしかいない。

しかたないので、昼ごはんとしてメイドさんからもらった軽食をべながら歩いていると、ゴブリンにしては大きな反応が魔力感知にひっかかった。


「おっ! なんかゴブリンも混じってるけど、たぶんあっちだろうな!」


そして10分ほど走ったとき、そこにあったのは依頼書にあった、あのゴブリンコロニーだった。


そそこにはゴブリン相手に金髪イケメンくんが光の剣と盾を持って大暴れしており、縦横無尽に駆け回っている。

子供にしては大きめな豪華な剣と盾に光を纏わせて、集落から助け出したと思われる狼耳の獣人少女を背にして戦闘中のようだ。


……って、なんでやっ!!

もうお前が勇者でええやん。


見た感じ、イケメン無双だし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ