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139 魂の扉


急いでルクァンの下へ向かってみると、決着は既についていたみたいだ。

そこには地に倒れ付す巨竜と、大魔法が完成したのか異次元に空間を繋げたカーネインがいた。


さっきまではS級そこそこといった実力だったはずなのに、いきなり強くなったなあいつ。

おそらく収集したスキルや無属性のエネルギーなんかを経験値に変え、サクリファイスで失ったレベルを急上昇させたのだと思うが、それにしたってめちゃくちゃだな。


ルクァンだってS級上位、レベル190くらいの竜王種だったはずなんだけどな。


と、余所見をしている間にいつの間にかカーネインが異次元に突入し、姿をくらませていた。

なんかあの空間早くしないと閉じちゃいそうだし、さっそく俺たちも乗り込むかな。


おそらく魂の扉とかいうのに繋がっているんだろうけど、ルーシーはともかく俺には移動手段がないからね。


『グルルルゥウウウッ! あの者の邪悪な気配を感じてやってきてみればこのザマだ、まさか地上にあれほどの脅威が残っていたとは、不覚だ』

「まぁあいつの実力はともかく、そう心配する事もないと思うぞ。おそらく奴の計画に根源神フレイへの妨害は入っていない」

『……何か知っているようだな』

「ちょっと事情があってね」


ルクァンにトドメを刺さなかったのもいい証拠だ、目的以外の事になるべく力を消費するつもりはないのだろう。


「んじゃ、俺たちもさっそくいきますか」

「ああ、帝国に攻めてきた神聖騎士たちでは少々運動不足だったし、腕がなるよ」

「俺の方も連続魔法で殺した魔族分だけ、魔力が回復しているからな。連戦は余裕だぜ」


盾役と殲滅役は十分だといっているので、さっそく特攻することにする。


中に何があるかは分からないが、最悪出るだけなら瞬間移動で問題ないだろう。

俺の魔力は常時超スピードで回復しているし、安全マージンは取れている。


それじゃ、突撃!!


「……って、なんだここ。ていうか皆はどこだ?」


なんか空間をくぐり抜けたら、いつの間にか一人で日本の俺の家に居た。

どういう事だ?


「というか体も転生前の姿に戻ってるだとっ!? そ、そうだステータスッ!!」


【名前】ゼノン・クロスハート

【種族】地球人

【Lv】121


【ステータス】

魔力量:20722

筋力:604+100

耐久:724+100

持久:600+100

敏捷:967

賢さ:1521

精神:39923


【スキル】


(ノーマル)

アクティブ:

元素魔法(火:Lv.10/水:Lv.10/風:Lv.10/土:Lv.10/雷:Lv.10/光:Lv.10/闇:Lv.10/無:Lv.10…圧力:Lv.10…空間:Lv.10…分身:Lv.8…波Lv5…コーティングLv4/時空Lv.7)

隠ぺいLv.10

鑑定Lv.10

体術Lv.10

オーバードライブLv.--

魔力眼Lv.--

格闘術Lv.10

剣術Lv.10

槍術Lv.10



パッシブ:

無詠唱Lv.10

魔力感知Lv.10

魔力操作Lv.10

言語理解Lv.10

筋力増強Lv.10

耐久増強Lv.10

持久増強Lv10

テイムLv.10

魔力回復促進Lv.10

持久回復促進Lv.10

耐久回復促進Lv.10



(エクストラ)


アクティブ:

遺伝魔法【魔法反射:Lv.3】


パッシブ:

遺伝スキル【ワイルドセンス:Lv.5】


(ユニーク)


アクティブ:

ステータス振り分け

└ポイント:778

蒼炎の魔神

希望の流星群


パッシブ:

不死身の情熱

地球の創造神の加護


(アンリミテッド)

クロスハート


「って、ステータスは見えるのか」


種族名が地球人になってしまっているけど、俺自信の能力値に変動はないらしい。


それにしても懐かしいな、この狭いけどなんともいえない部屋。

何が起きたのかは知らないが、どうせ魔力感知を行えば俺の魔力が封入された魔道具を持っているみんなの所に転移できるはず、……だ?


「あれ、おかしいな。皆に配った魔力の気配が感じられない」


というか、皆って誰だっけ?

そもそも気配ってなんだよ、どこぞの超人か何かか俺は。

俺はごく普通の会社に勤めるサラリーマンだったはずだ、気配も何もそんなものは感じ取れない。


ていうか、空もう明るいじゃんっ!!

出勤しないとやばいってっ!!


「えーと、スマホとカバン持った、服装よし、髪型は……、いつもどおりだな。よし、行ってきます!!」


いつもは会社に行くのが憂鬱だったが、今日はなぜか、すこぶる機嫌がいい。

というか何でも出来る気がするぞ。


「よっしゃっ!! 今日の仕事は余裕で乗り切れるっ!」


軽く走る速度もまるで陸上選手のようなスピードだし、俺は超人的な何かに目覚めてしまったのかもしれないな。

圧倒的すぎる。


それもこれも、フィッテやスラキュー、ギル兄さんやみんなと冒険したおか……げ、ってあれ?

誰だそのフィッテっていうのは、俺は知らないぞその名前。


超人になった代償に、妄想癖でもついてしまったのだろうか。

妙に心がチクチクするし、帰りに病院でも寄ったほうがいいのかもしれない。


でもなんか、悪い気がしない暖かい妄想だな、焦る気持ちもあるがいずれ収まるだろう。


今日の俺はスーパーマンだっ!!



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