チリ紙交換に出す死体
田丸雅智先生の「ショートショート書き方講座」に参加した時に作ったショートショートです。
書き写すときに直したいところも出てきたのですが、作った時のままにしています。
(若干、漢字は増やしています)
家に死体が溜まってきた。
そろそろ床が抜けそうだ。
以前は母親が処分していたが、一人暮らしなので自分で処分しないと。
「毎度おなじみチリ紙交換です。古新聞、古雑誌、死体など、チリ紙と交換いたします」
ちょうどよかった。死体をチリ紙交換に出そう。
何体かの死体をチリ紙に交換した。
あれだけ出して、これっぽっちか……。あっ、一つ忘れていた。
俺は母親の死体もチリ紙に交換した。
いつも自分のケツを拭いてくれた母親。やっぱり今もケツを拭いている。
(了)
「ケツを拭く」ではなく「尻拭い」という表現にしたかったですね。
その時には出てこなかったので仕方ないですが……。
ということで、ブラッシュアップしてみました。
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家に死体が溜まってきた。
そろそろ床が抜けそうだ。
以前はお母さんが死体の処分をしていたが、一人暮らしを始めたので自分で処分しないと。
「毎度おなじみチリ紙交換でございます。ご家庭でご不要となりました、古新聞、古雑誌、衣服、ボロキレ、段ボール、死体などはございませんか? もしございましたら、量の多少に関わらずトイレットペーパーに交換いたします」
ちょうどよかった。死体をチリ紙交換に出そう。
溜まっていた死体をまとめてトイレットペーパーに交換した。
あれだけ出して、これっぽっちか……。
思えば面倒なことはいつもお母さんがやってくれてたんだよな。
あっ、お母さんと言えば、一つ忘れていた!
俺はお母さんの死体もトイレットペーパーに交換した。
いつも俺の尻拭いをしてくれていたお母さん。やっぱり今もケツを拭いている。
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