私は奴隷!ハート♡ブレイク!!
チョロインなんてありえない。ヒロインになるような奴隷はたいてい心がつよいはず!じゃあ、世の中舐めてる奴にふつうなびかないし、むしろ嫌うでしょ!というコンセプトで書こうと思いました。
ここは前にも来たことがある。前とは違って売られることになるとは・・・
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「ねぇ、僕と一緒に来ないかい?君を自由にしてあげる。大丈夫だよ、君を奴隷として扱う気はないから。君を助けてあげる。」
そう言いながら手をこちらによこしながらこちらを同情するように黒目黒髪をした青年が言った。私を買おうとするのだ、金はたくさんあるのだろう。奴隷市場の数多の感情うごめくここで何を言ってるんだと思った。何をそんな甘いことを言ってるのだと。
(なんて高慢なんだろう...もう手遅れだっていうのに...私が本当に助けを求めた時にいなかったくせに!今すぐ殺していや...私と同じ目にあわせたいは...そしたら私の気持ちもわかるだろうに!)
だけど私にはやることがある。だから、だから私は・・・
私は頷きその手をとった。生きるために強く。強く生きるために強くなるために。
私は地方も地方、辺境とまではいかないけれどそう簡単に街に行くことはできないような距離の街に住んでいた。
小さい頃から子守や水汲みいろいろな仕事をしていかないと家族が食べるのに困ってしまう。
朝早くから起きて夜はお腹が減ってしまうから早く寝るしかない。今だからこそわかるが村の中でも「同じ村の仲間でねぇか、分け合うのは大切だでな」とか言ってどこかの家族が幸せを得るとはたから奪ってしまう。そんな足を引っ張り合うだけの存在だった。
そんな村で育った私はそれが普通で悪意ではないとおもってた。
そう、あの時までは・・・
あの日、私は裏切られた。結婚することが決まってた。好きじゃないけどいっしょにいて優しくしてくれる彼。やっと村のしがらみから離されて街で働けると私は思ってた。
だけど、
「かんにしておくれ。この歳の娘っこが1番高く売れるんよ」
「少しでも幸せな夢観れたんやから恨まんといてな。あいつのことはわしが説得しておくけん」
そういって男たちは私を見てニヤニヤしながら言う。
ナニを言ってるのか全くわからなかった。
ただただ私はわからなかった
私は普通が欲しかった。ほんの少しでもいいから、
「どうして・・・」
無理やり大人の男たちに引っ張られながらボロボロなかろうじて門と言えるものがある村の入口に腕を捕まれ引きずられていく。ここで抵抗しなかったらもう二度と元には戻れないと直感的に思う。
「いやだ!はなしてっ!」
「うるせぇっ!暴れるんじゃねえよ!」
もちろん大の男に敵うはずもなく、男たちは鬱陶しそうにどんどんと村の外へと引きずっていく。
ドンッという音がする。何が起きたかわ分からまいが頭の後ろがすごく熱かった。視界が急に暗くなる。何が起きているのか全くわからない良くないことが起きていることだけはわかった。
(ああ、もうだめだ....)
そこからは全く覚えてなかった。
次に起きた時にはまったく知らない場所だった。空気が目に見えるくらい澱んでそこにあるのは.........希望ではない何か、人によってはきっと絶望とも言うのだろう。だけど、私にはそれはいいあ割らせれない何かとしか言いようがなかった......
きっとここは諦めた人の終着点で....希望を持つ人の、そのもの自体を打ち砕くなにかだと....
(ああ、薄汚い...汚らしい...)
だけどそこにいるのは....私自身だ。
そう思うと不思議と微笑みが出た。笑顔が灯らない。微笑みただそれのみが止まらない。
(滑稽だは....)
もう私は村にさえ戻れない....あの頃....妥協でしかなかったそこがどれほど今の私には....
もはや滑稽を通り越している。これは...罰にしか思えなかった。
(きっと私がわがまま言ったからだわ...反省しますだから、だから助けて...もっと働くわ...もっとお淑やかにするわ...だから!)
(だから、助けて!)そうい願う私に...救いは....
なかった。
ガタっと扉が開くような音がする。ドタドタと大きな音がして私をむらから追い出した男たちとがう男たちがやって来る。一番最初の背の低い男が怒鳴る。
「めぇ覚ましたなぁ!よしてめぇら〇〇していいぞ!」
ガタイのいい男たちが私を囲むように押し寄せてくる。
「うへへ、さすがダンナ!おし!てめいには立場を教えてやる!」
「これから、どうなるか楽しみだなぁ!ちゃんと正気でいてくれよ。」
男たちは下衆な笑いをしながら私の腕を掴み持ち上げる。
「いやぁぁぁぁ!やめて、なんでもするから助けて!おっお願いぃぃぃ!」
私にはこれから起こることが予想で来てしまった。だから必死に助けを求める。
「おい!てめぇら!こんないもむすめでも田舎モンにしては上玉なんだから商品価値は高ぇんだからな!」といい私のことを一切考慮せずに怒鳴る。
「分かってますよ、ダンナ。任してください!」
「いやっ!いやぁぁぁぁぁ!」
私はそれはもうむちゃくちゃに叫んだ。これから起こることは避けられない。私にさえそんなことは分かっていた。ただただ、叫ぶという行為しか私にできる唯一の抵抗なのだと。それしかできないのだと。
そのあとのことはヨクオボエテイナカッタ。オボエテナイ、ワカラナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイオボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテナイ、オボエテnakai、オボエテnakui、オボエtenakukai、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ、オボエテ......
覚えてなくない。ちゃんと覚えている。覚えて負えざる得なかった。私にあいつらがしたことを....!どんなひどい仕打ちを受けたのかも....!全て覚えてる!!すべてを!!絶対に許さない!!絶対に!絶対に!
そして今あるのはこの暗い淀んだ殺意だった。
(やっとだ!やっとだ!やっと私の番だ!アイツ等に...村のアイツ等...私にひどいことをしたアイツ等....!アイツ等に!)
それとともに思う。
(なんて甘美な狭間だろうか。まるで氷菓子が溶け始めるような口内に響くような甘さ......綿菓子の一口目、まるで分散された甘味が一瞬にして集まるような甘さ......それらがゆりかごのように交互に揺れてやってくる。)
私は目の前の優しそうな、甘そうな、そして...唯一私に優しくしてくれるコイツを利用して這い上がってやる。善意なんか踏みにじってやる。もう普通は要らない。強くなるために強くなる。
だからもう弱さは要らない。2度とこんな思いをしたくないから・・・
だから私はワルクナイ・・・
きっと悪いのは弱い君だから....
「うぐっ、グッ八っ!ひっぅもう殴らないでくれっ!」
腹部を中心に勢いよく殴られ僕は咳き込む。なんで僕はこんな目に遭っているんだろう。いったいどこで間違えたんだろう。
僕の名前は神崎信だった。そう、カンザキ シンだったのだ。
元は普通の高校生だった僕は突然、下に円状の文字が現れた。あとでわかったけどそれが太古の滅びた国の魔法陣で勇者召喚のためのそれが偶然発動したということがわかった。当たり前のようにその召喚陣には勇者補正が付いていた。
『くっぅぅぅーーー!テンプレキッターーーーー!!!』
小説とかにあるようにお姫様とか女騎士はいないけど何かに縛られることはない。誰も今の自分がすごい力を持っているなんて気づいていない。
(これはうまくやれば主人公みたいにいい思いができるんじゃね?)
いや違う。
(僕は勇者として召喚されたのだから僕こそがこの世界の主人公だ!)
僕は主人公たちと違ってヒロインの気持ちにすぐ気づけるから.....他にもチートのいろいろな使い方も知っている!運動神経は悪くないから、まぁ冒険者にでもなるかな!
『フガ、フンッガ、ゴボゴビゴブ、ゴボボボ』『んじゃ、近くの町に行く前にチートの実験でもしておきますか!おっあれは体が汚い緑色で僕の腰ぐらいしかない身長.....噂に聞くゴブリンってやつじゃないかっ!!』
二匹のゴブリン達が茂みをかき分けて下を見て何かを探してるように歩いている。(二匹か、一匹だったらためらいなく突っ込んでいけるんだけどな。まぁ僕は勇者のチートがあるからよゆうだろうな。あのゴブリン達には僕のチートの実験体になってもらおう。)
『おしっ行くか。』静かに後ろに回り込んでゴブリン達の後頭部を近いほうから殴り抜く。パンっという音がして一番近くのゴブリンの頭がはじけ飛ぶ。えっ?という言葉が漏れるが、すでにもう一匹を殴りに行くモーションは止まらない。さっきの結果に続くようにもう一匹のゴブリンの頭がパンっという音を再び伴い吹き飛ぶ。一瞬何が起こったか全くわからなかったが周りを見回して気づく。そこにあったのは首から上がない二匹のゴブリンの死体と血にまみれた草葉や地面だった。
『これが僕のチートかっ!こんなに強いのか!ハッハッハッハッハッハ!!』
まだ近くにゴブリンがいる可能性がある場所にも関わらず大声で笑う。いや笑いが止まらない。僕は強い!これなら僕が望めばなんでも手に入る!そんな普通ではありえないことが起きていくそんな現状に人間なら心のどこかで思ってしまう強者として振る舞いたいという気持ちが湧いてきてしまう。
『手始めとしてゴブリン100匹ぐらい刈って無双でもするか!』
僕は気づかない。ここが本当の現実であることに、受け入れれずにこの世界での一歩を踏み出してしまう。そしてその一歩はもう戻れない。
『すごいですね!カンザキさん!冒険者ギルドに入ってからもう三度目の100匹刈りを成功させるなんてすでにBランクの冒険者並の成績ですよ。とてもEランクの冒険者が出した結果とは思えません!今はEランクですけどカンザキさんならすぐにDランクに行きますよ!受付嬢としての感ですけどカンザキさんならAランクに到達するかもしれませんね。』
(まぁたかがゴブリンやトレントごとき100匹や1000匹もかわらないんだけどな。なんたって、僕にはこのチートの力があるからね。Aランクごときじゃ止まらないよ。もちろんSランクになってその時にまだ僕が君のことを好きだったら君をハーレムの一員に加えてあげるよ。)
『いや〜、たいしたことないですよ。僕なんてまだまだですよ。もっと精進しにと一人前の冒険者になれませんから。ちょうど暇なんですけど何かいい依頼ありませんか。』『そうですか、そういえばこの街にもなれましたか?もし次に暇なときはあったら街の隠れ名所とか案内してあげますよ。ううふ...。それではオゴレ村のサイフ村長からオークらしき魔物が出没しているらしのでそれの討伐依頼などどうですか?』
『じゃあそれでお願いします。』
そう言って受注印がおされた依頼書受け取ると受付の反対側にある食事処のテーブルから野太く低い声がかけられた。
『おい、カンザキ。お前また100匹刈りしたって!さすが俺が見込んだ野郎だぜ。おまえなら先輩冒険者のBランクの俺をすぐ越すかもしれないな。うわぁはははは!だけど依頼を受けすぎじゃねぇか?普通はそんなペースじゃ受けねぇし体をこわすぜ。少しは休んだらどうだ。』『いえいえそれほどでもナマイキさんほどじゃないですよ。まだ、大丈夫ですよ。これから依頼なので必礼しますね。』『おうそうか。引き止めちまって悪いな。あんま無茶すんじゃねぇぞ。』
(いずれ、お前も越してやるよ、ゆっくりやってたらお前をぱっぱと越せないでしょ。僕の目標はSランクなんだからこんなところで立ち止まっている訳にはいかないんだよ。)
(おし、今回の依頼で奴隷買う金額までに到達したから、買っちゃいますか!いや〜やっぱり奴隷と言ったら従順で買った僕にすぐ惚れちゃうんだのうな。買っただけじゃ惚れないか。開放して恩を売ってこそ僕に惚れるんだろうな。すぐに買って開放してあげよう。)
そんなことを思っていたら奴隷屋の前までに着いてしまった。
少し付け足していくかも知れない。10/18
あと少しで完成する。10/19